2015年アイアンマン世界選手権プロ女子プレビュー

プロ女子ラン写真5プロ女子:

2014年世界上位選手達

Mirinda Carfrae(オーストラリア)ミリンダ・カーフレイ

去年は、いつも通りの劇的なランの追い上げで優勝をしたが、今年も同じ戦略で通用するかが疑問だ。だが、未だに成長を重ねるパフォーマンスは衰えることはない。3月のアイアンマン・メルボルンで7位入賞した後、最大目標のハワイへ向けたトレーニングをしながら、静かにシーズンを送っていた。何度もミリンダを世界王者へと導いた名コーチのSiri Linsey(シリ・リンジー)の元で、苦手のスイムとバイクの強化に重点を置き、さらにパワーアップしたランで、2時間50分切りのコースレーコードを狙う。今年のハワイでは、バイクでの遅れが大きく優勝へと響くので、そこの差をできるだけ縮めることができれば、得意のランで4度目の優勝も見えてくるだろう。

Daniela Ryf(ダニエラ・リフ)スイス

スタート前に集中する初出場Daniela Ryf

昨年初出場で世界2位入賞し、現在70.3世界2連覇中のリフが、最も優勝の可能性を秘めている。ロンドン五輪金メダリストに導いたNicola Spirig(ニコラ・スピリッグ)やアイアンマン世界王者Chrissie Wellington(クリッシー・ウェルングトン)をコーチングしてきたBrett Satton(ブレット ・サットン)の元で、完璧なコンディションを整えてきている。ITUレース出身で、スイムもトップ集団で上がる実力もあり、最大の強みであるバイクは、天候しだいでは、2010年のJulie Debens(ジュリー・ディベンズ)のバイクコースレコード更新の可能性もある。苦手とされるランも、今年の70.3世界のランでスピードアップしてきているので、バイクで後方との大きな差をつければ、優勝は間違いないだろう。

Jodie Swallow(ジョディー・スワロー)イギリス

プロ女子バイク写真4

2010年の70.3世界優勝以降、アイアンマンレースでは、悪い結果が続いたが、昨年の世界4位入賞でようやく真の実力を証明し始めてきた。トライアスロン界では、トップスイマーとして、常に先頭を引くことができる泳力を持っている。そして、ミリンダと同じコーチであるリンジーの元でトレーニングを重ね、バイクとランでも走れる力を徐々につけてきた。今年は、南アフリカ地区選手権で優勝し、ビッグレースである70.3世界では、前日にバイクで転倒するハプニングで、レース当日はリタイヤという結果に終わった。この転倒の怪我が大きく響かなければ、常にトップ争いに絡むパフォーマンスをレースで見せてくれるだろう。

Caroline Steffen(キャロライン・シュテフェン)スイス

プロ女子ラン写真2

これまで世界選手権では、トップ5入賞を重ね、優勝圏内の活躍を見せるものの、世界タイトルには届かなかった。今年のアイアンマン・フランクフルトでは、得意のバイクで遅れ、ランでも追いつくことが難しい状況で2位入賞。しかし、世界選手権前の調整レースでは、ランで1時間18分台の走りを見せ、世界タイトル獲得に向けてしっかりと強化してきている。ハワイでは、一番の課題であるランで、高速バイクの後に、3時間切りの走りができるかが優勝の鍵となるだろう。

Rachel Joyce(レイチェル・ジョイス)イギリス

プロ女子ラン写真1

過去に3度も世界トップ3入りを果たしているが、ギリギリのところで優勝を逃してしまう結果が多かった。スイムとバイクまでは、上位に上がるものの、やはりランで勝負ができないことが欠点だった。今年のアイアンマン・テキサスでは、3位という結果に終わってしまい、他の70.3レースでも優勝を逃すことが多かった。一番の目標であるハワイでは、新しくジュリー・ディベンズに迎え、さらなる強化に力を入れ、今年は優勝に届くのかが期待だ。

Leanda Cave(リアンダ・ケーブ)イギリス

ventumwithleandacave

2012年に、アイアンマンと70.3の両世界選手権でダブルタイトルを勝ち取った。しかし、その後怪我などに悩まされ、世界選手権でも、思うようなパフォーマンスを出せずにいた。ITU出身のスピードを活かし、スイムからトップ集団で上がる実力もあり、バイクとランでうまく上位争いに絡めれば、久しぶりのトップ5入賞の可能性もあるだろう。今回のハワイは、バイクでの位置付けが、大きく結果を変えるので、新しいスポンサーバイクのVentumで、どこまで速さを見せられるかが注目だ。

Meredith Kessler(メレディス・ケスラー)アメリカ

今シーズン初めのアイアンマン・ニュージーランドで4連覇を果たし、70.3レースでも4勝を重ねてきた。これまで何度もアイアンマンレースで優勝を収めてきたが、ハワイ世界選手権では、怪我やバイク事故などの影響で、最高位7位どまりの成績だった。スイムから先頭集団で上がる力もあり、他の2種目共にバランスのとれたスピードを持っているので、今年こそは万全な体調で優勝に近い成績を狙ってほしい。

Heather Wurtele(ヘザー・ワーテル)カナダ

今年の70.3世界では、バイクとランで追い上げを見せ、フィニッシュ手前で脱水症状になりながらも2位入賞した。弱点のスイムをカバーできるバイクスピードで常に追い上げを見せ、毎年高速化しているランでも、トップへ上がる実力を持っている。先月の脱水症状のダメージからしっかりリカバリーできているかが心配だが、灼熱のハワイで今年はバイクとランで、どこまで順位を上げてくるかに期待した。

Liz Blachford(リズ・ブラッチフォード)イギリス

競争の激しいITUのイギリスチームで、五輪出場を目指していたが、2013年からロングへ転向し、ハワイへ初出場し3位入賞した。しかし、2014年は、世界10位で、前年と同じような結果を出せなかった。それから、毎年恒例としているアイアンマン・ケアンズ出場を続け、現在3連覇を果たし、先月のアイアンマン・モントトレンブラントでは、2位入賞している。先月のレースのダメージが響かなければ、ハワイでは2013年のようなトップパフォーマンスを戻せれば、上位入賞できるだろう。

注目の初出場選手達

Melissa Hauschildt(メリッサ・ハウシルド)オーストラリア

2度の70.3世界王者に輝いた後、ハワイ世界選手権の出場権を持っていたが、怪我の影響で欠場するシーズンが続き、今年はようやく初出場を果たす。今年のアイアンマン・メルボルンでは、トラックランナー上がりのランスピードで先頭へ上がり、アジアパシフィック地区王者となった。ランナー上がりだが、スイムとバイクでもストイックな強さを持っているので、天候の厳しいハワイでも、自身の実力を発揮し、レース展開を大きく変える存在となるだろう。

Angela Naeth(アンジェラ・ネス)カナダ

70.3レースでの活躍を多く見せるものの、アイアンマンレースでは苦しい日々を過ごしてきた。だが、今年に入ってから、ようやくロングでの実力を証明し始め、アイアンマン・テキサスの北アメリカ地区選手権では、一番の強みであるバイクで実力をみせ、驚きのバイクラップ4時間41分で快走し、2012年世界王者のケーブに6分以上の差をつけて優勝した。ハワイでも同じようなバイクラップで走る事ができれば、ランでも3時間前半のタイムで、トップ10を余裕で狙えるだろう。

Heather Jackson(ヘザー・ジャクソン)アメリカ

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70.3レースやエスケープ・アルカトラズで、優勝を重ねているジャクソンが、世界選手権へ初出場を果たす。去年のアイアンマン・アリゾナでのアイアンマンデビューでは3位入賞した後、再チャレンジとしてコーデアリーンに出場し、アイアンマンレースで初優勝した。アイスホッケー出身の脚力を活かし、得意のバイクでスイムの遅れをカバーするスタイルで、ランでもスピードと勢いのある選手だ。初出場となるハワイでは、バイクでどこまで順位を上げられるかが、トップ10入賞の鍵となり、残りはランでの暑さとの戦いに耐えられるかで、大きく結果が変わってくるだろう。

Annabel Luxford(アナベル・ラクスフォード)オーストラリア

オーストラリア代表としてジュニア時代からITUレースで活躍し、2012年70.3レースへ転向後、2013年世界3位に入賞し、その実力を示してきた。初出場となったアイアンマン・メルボルンのレースでは、ランで勝負できずに、6位入賞ながらも、70.3レースでの上位入賞を重ねたことで、ハワイへの権利を得ることができた。怪我の影響もある中で、ハワイでどこまで力を見せられるかが注目だが、ルーキーとして今後の活躍にも期待したい選手だ。

Camilla Pedersen(カミラ・ピデルセン)デンマーク

2013年にアイアンマン・フランクフルト優勝で、ハワイへのチケットを得ていたが、レースの1ヶ月前にバイクで大事故にあい、選手生命が危ぶまれた。しかし、一時意識が戻らない状態から、急速な回復で翌年の2014年には、3つの70.3レース優勝とITUロングコース世界王者となった。大きな期待がかかる今年は、アイアンマン南アフリカ地区選手権で4位入賞し、ヨーロッパ地区の70.3レースで3勝するなど、まずまずの結果でシーズンを送っている。2013年に最大目標としていたハワイ出場で、どんなレース展開を繰り広げてくれるかに注目だ。

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