この週は、世界各国でレースが行われ、特に70.3世界選手権の1ヶ月前として、それまでにポイントを稼ぎ出場権をしっかりと得て行きたい選手が、各地の70.3レースで上位入賞を目指し、現在のトレーニング現状確認のためにレースへ出場し、コンディションをあわせてきている選手も多い様だった。
2013 Ironman 70.3 Philippines(フィリピン・セブ島)
プロ男子:2xオリンピアンであるオーストラリア代表Courtney Atkinson(コートニー・アトキンソン)が、IM世界王者である同郷のPete Jacobs(ピート・ジェイコブス)とChris “Macca” McCormack(クリス・マコーマック)を抑えこの強豪フィールの中で優勝を勝ち取った。この三人の他にも、ニュージーランド代表スーパースターCameron Brown(キャメロン・ブラウン)、そして今年期待のカナダ代表でIM70.3米国地区王者であるBrent McMahon(ブレント・マクマホン)を迎えた大会になった。スピードのあるスイムで、Atkinsonが初盤からリードを取り、22分50秒のトップタイムでトランジションへ入り、そのスピードはバイクでも劣らず、最速バイクタイムの2時間12分でトップ通過した後は、余裕のランで逃げ切りフィニッシュラインを切った。IM世界王者であるJacobsは、バイクでの遅れが目立ったが、最速ランラップの1時間15分で追いかけたものの2位で終え、3位には、Team TBBの主力選手であるオーストラリア代表David Dellow(デイビッド・デロウ)が、コンスタントなペース配分で入賞し、1位から4位入賞のMcCormackまで、オーストラリア贅が上位を占める結果となった。
1.Courtney Atkinson(オーストラリア)
00:23:50 | 02:12:38 | 01:18:40 | 03:58:07 |
2.Pete Jacobs(オーストラリア)
00:23:53 | 02:16:03 | 01:15:37 | 03:59:09 |
3.David Dellow(オーストラリア)
00:26:02 | 02:13:50 | 01:18:55 | 04:02:22 |
プロ女子:2012年IM世界2位であるスイス代表Caroline Steffen(キャロライン・シュテフェン)が、優勝が確実だろうと期待されたレース展開をし、このフィリピンで余裕のタイトル獲得を見せた。スイムからランまで、それぞれラップトップを重ね、特にバイクラップは、2時間18分で走りきり、そこで後ろから追うアメリカ代表Bree Wee(ブリー・ウィー)やオーストラリア代表ベテランBelinda Granger(ベリンダ・グランジャー)を10分以上引き離し、ランでも最速ラップを出し、余裕のフィニッシュを飾った。ランで2番目のラップタイムを出したハワイアンWeeが2位に入賞し、3位にはミセス・アジアパシフィックであるGrangerが上位に上がった。
1.Caroline Steffen(スイス)
00:26:31 | 02:18:15 | 01:27:29 | 04:16:12 |
2.Bree Wee(アメリカ)
00:27:12 | 02:28:04 | 01:28:44 | 04:27:49 |
3.Belinda Granger(オーストラリア)
00:27:50 | 02:27:53 | 01:34:11 | 04:33:50 |
2013 Ironman UK(イギリス)
プロ男子:他の大会に比べて海外からのビッグネームが少ない中でも、ほとんどがイギリス代表勢中で、Team TBB所属選手であるDaniel Halksworth(ダニエル・ホルクスワース)とStephen Bayliss(ステファン・ベイリス)が参戦し、2人のデッドヒートが始終行われた。スイムから44分でこの2人が上がってき、バイクでも4時間56分で並走しながらも、ランパートへと入ると、Halksworthが3分ほどマラソンで上回り、そのまま優勝まで走りきり、2位にBaylissが入賞を果たした。スイムとバイクで2人に8分程離された後に、最速ランラップの2時間57分で走り切ったイギリス代表Joe Skipper(ジョー・スキッパー)がランナーアップで3位に入賞を果たした。
1.Daniel Halksworth(イギリス)
00:43:59 | 04:56:45 | 03:01:20 | 08:45:48 |
2.Stephen Bayliss(イギリス)
00:44:03 | 04:56:50 | 03:04:57 | 08:49:25 |
3.Joe Skipper(イギリス)
00:49:37 | 05:00:59 | 02:57:11 | 08:51:49 |
プロ女子:男子フィールドと同様でイギリス代表勢が占める中で、断トツなレース展開を見せたのが、イギリス代表Lucy Gossage(ルーシー・ゴセージ)だった。スイムから52分30秒でプロフィールドを引っ張る中で、バイクで一番の見せ所とし、後方の選手に20分以上の差をつけ、ランをスタートした。3時間10分のランで、そのままのリードをさらに広げ、アイアンマンレースでの初優勝を、自国イギリスで飾ることができた。2位には、イギリス代表Joanna Carritt(ジョアナ・キャリット)、3位にイギリス代表Amy Forshaw(エイミー・フォーシャウ)が入賞した。
1.Lucy Gossage(イギリス)
00:52:30 | 05:22:13 | 03:10:22 | 09:29:12 |
2.Joanna Carritt(イギリス)
00:55:57 | 05:40:36 | 03:24:00 | 10:05:17 |
3.Amy Forshaw(イギリス)
00:56:27 | 05:54:21 | 03:30:15 | 10:28:27 |
2013 Ironman 70.3 Boulder
プロ男子:現在世界選手権に向けての練習を重ねている強豪選手達が集うボルダーにて、オーストラリア代表のボルダー住民であるJoe Gambles(ジョー・ギャンブルズ)が、3連勝をこのフィールドで飾った。ITUからロングへステップアップした選手勢で、ニュージーランド代表Callum Millward(コウラム・ミルワード)、オーストラリア代表ベテランGreg Bennett(グレッグ・ベネット)、オーストラリア代表スーパースイマーJames Seear(ジェイムス・シアー)が、参戦する中、バイク終わりまでこの3人がほぼ集団で争い、ラン勝負に持ってきた時には、一つ上を行くGamblesが、強化してきたランをここで見せ、ランラップ1時間14分で、他の元ITU出身のスピードランナー達から、優勝を奪った。ラン勝負に強いBennettは、途中で垂れたものの、3位に入賞したMillwardを再度抜かし、粘りの2位を果たした。
1.Joe Gambles(オーストラリア)
00:24:48 | 02:03:25 | 01:14:30 | 03:44:41 |
2.Greg Bennett(オーストラリア)
00:24:44 | 02:03:24 | 01:16:17 | 03:46:23 |
3.Callum Millward(ニュージーランド)
00:24:27 | 02:03:39 | 01:17:43 | 03:47:53 |
プロ女子:現IM世界王者のイギリス代表Leanda Cave(リアンダ・ケイブ)を含む、Team Siriusアスリートであるアメリカ代表スイマーAmanda Stevens(アマンダ・スティーブンズ)やアメリカ代表Amy Marsh(エイミー・マーシュ)が参戦する中で、2011年IM70.3世界王者であるオーストラリア代表Melissa Hauschildt(メリッサ・ハウチルド)が、得意のディスタンスで大幅な差を広げ優勝を果たした。多くのスイムを得意とする選手達が、早々に25分代で上がってくる中で、Hauschildtがいつも通りのペースで出遅れたものの、最速バイクラップの2時間12分で、余裕のトップ通過をし、そのまま得意のランで更に引き離し、2位のCaveと13分差を開き、今年の調子の良さを見せた。
1.Melissa Hauschildt(オーストラリア)
00:27:26 | 02:12:16 | 01:22:38 | 04:04:36 |
2.Leanda Cave(イギリス)
00:24:52 | 02:20:35 | 01:29:42 | 04:17:26 |
3.Amanda Stevens(アメリカ)
00:24:49 | 02:17:45 | 01:33:05 | 04:17:59 |
2013 Ironman 70.3 Steelhead(ミシガン州)
プロ男子:ビッグネームが他の大会で飛び交う中、アメリカ代表のプロ贅である、ニューヨーク出身歯科医David Kahn(デイビッド・カーン)が、優勝をこのフィールドで飾った。スイマー出身であり得意の分野で26分20秒で余裕のトップ通過をし、バイクパートでは、バイクラップ2時間5分で大幅な差を、ランナーアップで2位に上がったアメリカ代表Daniel Bretscher(ダニエル・ブレッシャー)が、1時間16分のランで走るも、逃げ切りKahnが1分30秒の差をつけ最初にフィニッシュラインを切った。
1.David Kahn(アメリカ)
00:26:20 | 02:05:41 | 01:20:42 | 03:55:57 |
2.Daniel Bretscher(アメリカ)
00:28:33 | 02:08:53 | 01:16:21 | 03:57:28 |
3.James Hadley(アメリカ)
00:26:56 | 02:10:47 | 01:18:13 | 03:59:35 |
プロ女子:ハワイ出場経験のあるアメリカ代表Caitlin Snow(ケイトリン・スノウ)が、得意のランを武器に、ランラップ1時間19分を弾き出し、スイムパートにて、Xterra世界王者アメリカ代表Melanie McQuaid(メラニー・マクイッド)とチェコ代表オリンピアンRadka Vodickova(レディカ・ボディコバ)に、出遅れた大きな差を、ランナーアップでトップに上がり、堂々の優勝を飾る。
1.Caitlin Snow(アメリカ)
00:31:08 | 02:19:18 | 01:19:36 | 04:13:53 |
2.Radka Vodickova(チェコ)
00:27:43 | 02:20:27 | 01:24:48 | 04:16:44 |
3.Melanie McQuaid(カナダ)
00:31:12 | 02:15:43 | 01:35:41 | 04:26:08 |
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