Story

A Day of the Ironman Race Mechanic Life – Part 1: Ironman 70.3 Florida

2020年は、コロナでほとんどのレースがキャンセルとなる中でも、大規模イベント開催にとても寛容なフロリダ州へ。コロナ自粛後の初レースとなったアイアンマン・フロリダも11月に無事開催された安心感もあり、2021年に入っても70.3の開催も問題なし。このレースは、数年前に出場し蒸し暑さの脱水でDNFしたが、今回はレースメカニック。

いままでギリギリでレースのキャンセルが続いたため、フライトのブッキングも出発の2日前。ツールケースを綺麗に整理して、最近購入したRokaのTravel Transition Bagに、生活必需品を詰め込みパッキング。1週間くらいのトラベルなら容量が大きくて、コンパートメントが多いので、かなり使いやすい大きめのトランジションバッグ。

レース4日前の夜にオーランド空港に到着。空港やフライトは、ディズニーワールドの家族旅行者で溢れかえっていた。レンタカーの列の異常なラインで、1時間くらい待ち。ようやくレンタカーを取り、滞在先のコンドミニアムへと向かう。

空港からレース開催地のハインズシティーまでは、車で40分くらい。日中はディズニーのあたりで渋滞がひどいため、帰りは、1時間くらいかかった。

レースが日曜開催のため、木曜日にブース組み立てし、マーチやメカニックエリアのセッティング。そして、金曜と土曜は、エキスポで一日中フル稼働というスケジュール。

今回は、No Soectator (観戦者なし)レースで、エキスポもアイアンマンパートナーのベンダーのみで、かなり規模が小さい。オフィシャルストア、ホイールレンタル、バイクトランスポート、ノンアルコールビール、コンプレッションブーツの企業のみ。 No Soectatorといっても、観戦者はたくさんコースにいるが、スイムスタート、トランジション、フィニッシュラインのエリアの周りは、アスリート以外立ち入り禁止。

アスリートのチェックインも、一方通行で熱検査やマスク義務。エキスポエリアは、アスリートだけなので、いつもの様にサポーターでごちゃごちゃしてなくてスムーズな感じは良かった。

Playtriブースでの仕事

メカニックは、今回4人。レース前チューンアップやインスペクションがメインだが、レンタルバイクのフィッテイングやトラベルパッケージの組み立てもある。1日に50から100台くらいのバイクは見るため、サクサクとこなさなきゃいけない。

いまチューブレス化してるなかでも、チューブラータイヤを使用している人は、極少なくまだいる。レース中にパンクしたら、タイヤ自体交換しなきゃいけないため、レースで予備を持ってる人がいなかったりと面倒なことが多い。

そして、他のメカニックは、チューブラータイヤの取り付けに慣れていないのか、やりたくないのかわからないが、5本くらい全ての張り替えは自分がやる羽目に。コンチネンタルのタイヤを売っていたのでは、張りやすく困難なくセッテイング。でも、その中でもひどいのは、チーブラーセメントが、5ミリくらいの層のように塗ってあるホイールだ。これを完全に綺麗に取り除くのも、かなり時間がかかるので、チューブラーテープで接着し、何とかくっついた。

エイジ選手だけではなく、プロ選手も助けを求め、ブースへと来る。今回は、デュアスロン世界王者で2018年70.3世界2位のEmma Pallant選手だった。今年からSpecializedスポンサーの彼女は、Shiv Discのフレームとホイールを両手で抱えて持ってきた。

イギリスから海外遠征し、ケースにしっかりと梱包しているとはいえ、相当な時間を費やしているプロのバイクは、なんだかんだで問題が起こることが多い。彼女の前に、エイジ選手のバイクが10代ほど並んでいたので、トッププロ選手とはいえ、特別扱いなしで、しっかりと順番待ち。

次々とバイクチューンアップをこなし、たまたま彼女のバイクを見ることになった。Shiv Discは、普段ショップで扱うことがないが、2018年のコナの発表会でジックリと観察していたので、なんとなくバイクの構造は覚えていた。

最初は、リアタイヤのパンクだけで来たが、ディスクがブレーキパッドに擦れているのも直してくれと言われる。フライト後に、衝撃でディスクが少し曲がったり、油圧式のブレーキだと、ブレーキパッドのスペーサーを入れないでブレーキレーバーを握りパッド幅が小さくなることはよくある。今回は、両方のケースだった。ディスクを真っ直ぐに直し、パッドをスプレッダーで開いて修理完了。

そして、翌日また彼女が戻ってきた。「別に昨日の修理が悪かったわけじゃないんだけど、乗ってたらBBあたりからギコギコ音がする」。クランクを左右に動かすとギコギコ音がする。クランクもシートもしっかり固定されてるが、念のためクランクを外して、BBもチェックしたが、問題なし。グリスが足りてないため、塗りたくってクランクを戻す。だが、まだ音がする。よく聞いてみると、シートチューブがうねり、リアハイドレーションボックスが、シートステイの付け根で擦れ音がする。ゴミになったチューブを切って、ラバーシムを作りボックスとフレームの間に噛ませた。見事に音がなくなりこれで一件落着。

トッププロのHeather Jacksonもレースに出るため、彼女の夫でWattie InkのCEOであるSeanに、1年半ぶりに挨拶。ブースでの仕事は、スムーズに進み、1週間前の70.3 Texasで起こったSam Long事件(世界で数台しかない未発売のArgon 18 E119の未知の構造領域で、Di2バッテリーがショートし、バッテリーやワイヤーの総交換)のような大問題もなく終った。

レース当日

レースの朝、アスリート用のパンプをトランジションにセッティングしていると、またタイミングよくEmmaが助けを求めてきた。「ディスクホイールのチャックアダプター忘れちゃったから、手伝ってくれない?」バイクのもとに行きエアーをいれた。ついでに、バイクスタートが、かなりの激坂発進なので、ギアを軽くしようと変速していると、リアメカのバッテリーが赤点滅している。昨日緑点滅だったのに、もうバッテリーが切れ始めている。昨日バッテリーチャージしたと聞くと、「えっまじで?!してない。。。」ツールケースにバッテリーチャージャーを常備してるので、プロ女子スイム終了ギリギリまでチャージ。彼女のバイクへバッテリーを戻し、プロ2位スイム通過で、問題なくバイクスタート。

スイムスタート前のメカニックテントは、アスリートで溢れかえる。基本的にエアーは、出来るだけ自分で入れてもらう。そうしないと、他のパンク修理などに手がつかなくなる。一番厄介なのが、チューブレスタイヤにチューブを入れる作業。とにかくキツくて、タイヤレバーがぶっ壊れる。2人作業でようやくチューブを入れた。

バイクスタート横にメカニックテントを設置。坂発進のバイクスタートで、続々とアスリートが、重いギアでシューズをはめようとする。思った通り、横に倒れたり、他の選手にぶつかったり、チェーンが外れたりとケオスだった。スタート速攻でチェーンもぶっ壊し5人くらい交換。意外にもコース上のサポートは、スムーズに進み、主にパンク修理で終了。

バイクパートが、一通り終わったら、フライトパッケージの選手の梱包作業。選手がバイク終了したらすぐにバイクを取りに行って、ケースへ梱包して、トランジションへ戻すサービス。蒸し暑さの中、かなり大変だが、6台くらい梱包。これが終われば仕事は全て終了。

レースフィニッシュ後に、プロ女子で優勝したEmmaが、メカニックテントに寄り、感謝を言いに来てくれた。アメリカには、1ヶ月くらい滞在で、2週間後の米国地区選手権の70.3 St. Georgeに出場するということで、また現地でバイクを見てもらいたいと言われ約束。

今年一発目のレースメカニック業、さらに20レースほど行く予定。フロリダでは、色々な出会いもあり、いいスタートを迎えた。

Next Stop is 70.3 St George, Utah

0 comments on “A Day of the Ironman Race Mechanic Life – Part 1: Ironman 70.3 Florida

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google フォト

Google アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。