Sram Red eTapワイヤレス電動コンポネント正式発表

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アメリカ発のバイクコンポネントブランドSRAMが、過去2年間噂されてきた電動ワイヤレスシフターの詳細を、ドイツで開催されている大規模バイクエキスポのEuroBikeにて正式発表した。

これまでプロロードチームやトップトライアスリートに、プロトタイプのテスト一環として一部が公開され、偽のワイヤーをつけてたり、カバーで覆ったりと、その細かい詳細を隠しながら、実地テストを重ねてきた。

電動バイクコンポネント先駆けとなるブランドShimanoDi2CampanoloEPSの発表後、ワイヤー交換や頻度のギア調整を必要としない利便性やシフティングの高いクオリティーが受け入れられ、絶大な人気コンポネントとして定着している。しかし、大手が最新の電動コンポネントを発表されたにもかかわらず、それに反応することなく、SRAMは最軽量のコンポネントとして地位を保持しながらも、画期的なテクノロジーの進歩はなかったように見えていた。

先を行くメジャーコンポネントブランドの2つのビッグブランドに追いつくために、今回SRAMは、2011年から開発を進めていた画期的な電動のワイヤレスコンポネントを発表することになった。

コンポネント

今回SRAMが発表したのは、ロードとタイムトライアル、2つのコンポネントだ。ロードコンポネントには、リアとフロントデュレイラー、そしてシフトレバーだけで、ワイヤーやコードも必要とせず、無線で交信される。

左シフトレバーを押すとリアのギアが上がり、右シフトレバーを押すとリアのギアが下がり、両シフトレバーを同時に押すとフロントのギアが変わる。他のコンポネントブランドに比べて、とてもシンプルでシフトのボタン数も少ないといのも特徴だ。

タイムトライアルの方は、「Blips」と呼ばれるコインサイズのシフトスイッチを、無線トランスミッター「Blipbox Junction」にコードでつなぎ、そこからデュレイラーまで無線で発信される。シフトスイッチ自体は、ワイヤレスではないので、従来通りに、ハンドルバーやエアロバーに内装する作業が必要だ。

他ブランドは、ブレーキレバーとシフトボタンの一環構造になっている為、ブレーキレバーの選択が限られてしまっていた。しかし、このBlipsのシステムを使用すれば、ブレーキレバーの選択の幅が大きく広がる。

特に、サーベロP5に付属してくるMaguraの油圧ブレーキに、Shimano Di2の電動スイッチを、Maguraのブレーキレバーにつけることが難問だったが、このBlipsのスイッチがあれば、それも簡単に解消されるだろう。このBlipsは、サテライトスイッチとしても使用でき、ロードコンポネントでは、シフトレーバーにBlipsスィッチをコードで繋げれば使用可能だ。そして、バーテープの下にもこのスイッチを装着できるので、スイッチ自体も隠すことができるのも特徴だ。

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フロントの調整は、従来のSRAMコンポネント同様に、ドライバーや六角レンチでネジを回して調整。リアは、デュレイラーのボタンを押してから、シフターレバー側のボタンを押しながら調整するという、他のブランドと似た調整方法だ。コンポネント自体は、もちろん防水対応であり、バッテリー充電時やパーツ洗浄する場合は、バッテリーを外し専用カバーを装着したりとする配慮もされている。

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重量にこだわっていたSRAMだが、今回のeTapのフロントデュレイラー(187g)とフロントデュレイラー(239g)で、メカニカルSRAM22のフロント(145g)と(69g)に比べれば、かなりの重量だ。しかし、レバー自体は軽量化に成功しており、SRAM22レバー(280g)からeTapレバー(260g)となっている。メカニカルのワイヤー類がなくなると考えれば、その分の重量も削減できる。そして、Blipsのスイッチひとつが6gと軽量なので、タイムトライアルコンポネントは、ロードコンポネントよりさらに軽量となるだろう。

高性能バッテリー

無線で交信されるリアとフロントデュレイラーには、専用充電式バッテリーが付属されている。このバッテリーは、両デュレイラー兼用なので、フロントかリアどちらかのバッテリーが切れてしまった場合、バッテリーを交換して、どちらかのギアを一時的に変速することも可能だ。これまで、一つのバッテリーで動いたいたDi2は、バッテリーが少なくなり切れる寸前になると、フロントの変速から動かなくなるというシステムであったが、SRAMeTapは、その問題もすぐに解決してくれる。

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他ブランドのバッテリーに比べて、形状も小さく、付属のUSBチャージャーを使用して、45分という短時間のバッテリーフル充電で、1000キロまたは60時間まで充電が持つとSRAMが発表している。しかし、ロードのシフトレバーには、専用バッテリーではなく、メーターなどによく使われるCR2302のコイン電池が使用される。新しいコイン電池を使ったあと約2年間の寿命が持つとSRAMが語っている。

この素晴らしいバッテリー品質と永続性を可能にしたのは、スリープモードと加速度計導入のおかげだ。バイクに乗っていない時には、勝手にスリープモードに入り、バッテリーのロスをなくし、バイクが動くと加速度計が反応し、自動的にデュレイラーのスイッチがオンとなる。

自社ワイヤレス交信プロトコールシステム

過去に、MavicからMektronicというワイヤレスコンポネントが1999年に発売されていたが、交信トランスミッターに問題があるなどで、生産中止となったこともある。そういった過去の悪い事例を脱却するためにも、SRAMが独自で開発したワイヤレス交信Aireaという新しいテクノロジーを開発した。これまで、主流となっているのが、バイクメーターで頻繁に使われるBluetoothAnt+といった交信電波だが、このeTapも、現存する交信テクノロジーを使用すると思われた。しかし、SRAMは、コンピューター研究者からプログラマー、ハッカーなどを雇い、このAireaという技術を開発に至った。

リアデュレイラーには、Ant+との交信ができ、ガーミンなどのサイクルコンピューターなどで、ギア位置を確認できるディスプレイを表示できるようになる。今後、ガーミンからSRAMeTapに対応したアップデートもされるだろう。そして、それぞれのコンポネントのファームウェアのアップデートは、専用のUSBスティックをパソコンに挿入し、無線を通じてアップデートしてくれる。Di2のアップデートの際は、専用の中継コードが必要となり、ウィンドウズのみ対応なので、それを考えればeTapは、かなり楽である。

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そのほかにも、第3者企業でのテストを多く行ってもいる。

  • バイククラッシュ時のバッテリー装着強度テスト
  • それぞれの角度から高水圧ホースで30分水を当てたり、水や泥の中で実験する防水テスト
  • 気温や湿度など、気圧や天候の変化を想定した耐久テスト

価格と発売日

レバー: 290ドル

リアデュレイラー:590ドル

フロントデュレイラー:370ドル

Blipsスイッチ:200ドル(4つ)

Blipboxトランスミッター: 300ドル

チャージャー:70ドル

バッテリー:未定

ロードグループセット:2758ドル

タイムトライアルグループセット:2835ドル

*日本価格帯未定

来年の春頃に発売予定。SpecializedGiantTrekFocusCanyonの2016年完成車にも、eTapが完備されたモデルが発売される予定だ。

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