2013 Ironman 70.3 Lake Stevens(アメリカ・ワシントン州)
プロ男子:3xIM世界王者のオーストラリア代表Craig Alexander(クレッグ・アレキサンダー)が優勝候補として出場し、先月出場したIM70.3 Hawaiiでの優勝から、本調子を徐々に戻しつつある中で、同郷のオーストラリア代表Luke Bell(ルーク・ベル)も、IMとIM70.3の両世界選手権に向けて、これまで以上の実力を上げてきている中で接戦が繰り広げられた。まずスイムフィニッシュを飾ったオーストラリア代表Paul Mathews(ポール・マシューズ)が22分54秒で通過し、その後すぐにBellも続いた。1分程の差を開きAlexanderがバイクスタートをし、先頭との差をすぐさま詰め、BellとAlexanderに加え、期待の選手であるカナダ代表Elliot Holtham(エリオット・ホルサム)を含む3人の選手が、2時間16分代でバイクを上がり、一斉にランスタートを開始した。3人で並走する中で、10キロ地点で、まずHolthamが遅れ始め、15キロ地点で、Alexanderがスピードを上げ、Bellとの差を開き始める。そのまま安定したペースで、Craig Alexanderが、1時間12分のランラップを刻み、タイトルを勝ち取った。2位に、Luke Bellが、30秒程遅れてフィニッシュし、3位にElliot Holthamが、ランで遅れながらも入賞を果たした。
リザルト
1.Craig Alexander(オーストラリア)
00:24:01 | 02:16:28 | 01:12:49 | 03:55:23 |
2.Luke Bell(オーストラリア)
00:22:57 | 02:17:36 | 01:13:22 | 03:55:59 |
3.Elliot Holtham(カナダ)
00:24:02 | 02:16:28 | 01:17:09 | 03:59:40 |
プロ女子:6週間前に開催されたIM 70.3 Vinemanに出場した際に、エイジグループ選手と接触しバイククラッシュし事故で怪我を、今年で2度目を起こしてしまった、アメリカ代表Meredith Kessler(メレディス・ケスラー)が、急速な回復力を見せ、このLake Stevens大会にて、素晴らしい復活劇を見せた。スイムから全力を出し、25分18秒でKesslerがトップ通過し、それに続きXterraの女王であるカナダ代表Melanie McQuaid(メラニー・マクイッド)が、バイクで追い上げる展開になり、バイク終了時には、Kesslerに追いつき、ランスタートをした。だが、7秒程の差しか離れていなかったため、ランですぐに先頭を交代し、最終的にはその順位を崩さずに、Meredith Kesslerが最初にフィニッシュテープを切った。その5分後に、McQuiadが2位でフィニッシュし、3位には、オーストラリア代表Kate Bevilaqua(ケイト・ビバラクア)が入賞した。
リザルト
1.Meredith Kessler(アメリカ)
00:25:18 | 02:28:36 | 01:21:24 | 04:18:05 |
2.Melanie McQuiad(カナダ)
00:27:30 | 02:26:42 | 01:27:03 | 04:23:22 |
3.Kate Bevilaqua(オーストラリア)
00:28:06 | 02:30:15 | 01:28:01 | 04:29:01 |
2013 Ironman 70.3 Racine(アメリカ・ミシガン州)
プロ男子:今年最も絶好調であるアメリカ代表Andrew Starykowicz(アンドリュー・スタリコウィッズ)の現アイアンマン最速バイクレコードホルダーとしての注目が大きく集まる中、現ITU選手のロシア代表Ivan(アイバン)とDenis(デニス)のVasiliev兄弟(バシレブ)、デンマーク代表で期待の星であるMartin Jensen(マーティン・ジェンセン)やオーストラリア代表勢のTim Reed(ティム・リード)やPaul Ambrose(ポール・アンブローズ)等の強豪が募った大会になった。まず、スイムから常に集団でレースが進み、まずJensenが24分1秒でトランジションへ進み、優勝候補が集まった大きな集団がすぐに続いた。バイクスタートから、Starykowiczがハイスピードな展開を見せ、2時間2分でバイク終了し、2位のJensenに2分程の差を付けて、ランをスタートした。ここから、どれだけランでStarykowiczがペースを維持し、逃げ切れるかが優勝の鍵だったが、その2位との短い差故に、Jensenと先頭を交代してしまう。そのままのペースを維持し、Martin Jensenが、3時間47分で優勝を勝ち取り、2位にランで粘れなかったAndrew Starykowiczが1分半遅れてフィニッシュした。3位には、バイクでの遅れから、高速ランで1時間13分代でランナーアップでペースを上げたIvan Vasilievが入賞をした。
リザルト
1.Martin Jensen(デンマーク)
00:24:01 | 02:04:37 | 01:15:16 | 03:47:05 |
2.Andrew Starykowicz(アメリカ)
00:24:11 | 02:02:36 | 01:18:40 | 03:48:34 |
3.Ivan Vasiliev(ロシア)
00:24:09 | 02:10:15 | 01:13:31 | 03:51:22 |
プロ女子:優勝候補である2010年IM世界王者であるオーストラリア代表Mirinda Carfrae(ミリンダ・カーフレイ)を含む強豪の中で、現在最も調子を上げてきているカナダ代表Angela Naeth(アンジェラ・ネス)やITUトップ選手であるチリ代表Barbara Riveros-Diaz(バーバラ・リベロスディアス)が注目選手としてスタートラインに立った。まず、スイム出身のこれから有望であるアメリカ代表Haley Chura(ヘイレイ・チュラ)が、25分40秒でスイムフィニッシュをし、メインのパックに2分以上の差をつけ、バイクスタートをした。28分台で、Carfrae、Naeth、Riveros等が続々とトランジションに向かい、先頭を進むChuraを追いかける展開になった。バイクを得意とするNaethが、まず仕掛け始め、他の選手とのアドバンテージを広げようとすぐさまChuraから先頭を奪い、独走を始めた。まず、Naethが、2時間19分の好タイムでバイクフィニッシュをし、その後にイギリス代表Catriona Morrison(カトリオナ・モリソン)が続いた。ランも絶好調であるAngela Naethが、そのまま先頭を維持し、4時間15分でフィニッシュテープを切った。2位には、バイクで数分の遅れを取った、Mirinda Carfraeがランラップ1時間20分23秒で、ランナーアップで入賞し、3位には、バイク終盤まで上位を維持していたCatriona Morrisonがフィニッシュを飾った。
リザルト
1.Angela Naeth(カナダ)
00:29:17 | 02:19:17 | 01:22:52 | 04:15:00 |
2.Mirinda Carfrae(オーストラリア)
00:28:29 | 02:23:28 | 01:20:23 | 04:15:51 |
3.Catriona Morrison(イギリス)
00:28:52 | 02:20:39 | 01:22:13 | 04:16:04 |
2013 Challenge Roth(ドイツ)
長年ドイツ国内で名の知られている歴史のある大会のChallengeシリーズChallenge Rothが開催され、即日ソールドアウトレースとしての人気の中、世界有数の大規模レースとして、その素晴らしい環境の中行われた。距離は、ロングディスタンスである3.8kスイム、180kバイク、42kランの構成で、元々Ironmanヨーロッパ地区選手権として開催されていたものの、Challengeシリーズが大会権利を取った以降も、いまだにその人気ぶりを見せている。
プロ男子:北京オリンピアンであるドイツ代表Maik Petzold(マイク・ペツォルド)やルクセンブルグ代表Dirk Bockel(ダーク・ボッケル)を含むITU出身選手の中で、去年のChallenge Roth覇者である南アフリカ代表James Cunnama(ジェイムス・カナマ)、ロングディスタンス選手権ヨーロッパ地区タイトル保持者の地元代表Timo Bracht(ティモ・ブラット)等、多くのトッププロを迎えレースが進んだ。まずスイムフィニッシュを飾ったのは、Challenge Wanaka優勝者であるニュージーランド代表Dylan McNeice(ディラン・マクニース)45分58秒でトップ通過をし、そのすぐ後ろにPetzold、Bockel含む集団が続いた。ディフェンディング王者のCunnamaは、3分程遅れスイムフィニッシュし、バイクスタートした。
バイクで勝負を見せたいBochelが最初の90キロで勢いを見せ、後続の選手達に2分以上の差をつけた。スイムの遅れからバイクで追いかけたいBrachtは、不運にもパンクからホイールの破損で、新しいホイールに交換するのに、15分ものロスをし、絶望的な展開に追いやられた。その後もスピードを落とさないBockelが差を開き、ランスタート時には、2位の後続の選手に8分差をつけ、Cunnamaには、11分もの差をつけた。そのまま大幅な差は変わらず、ステディなランニングを見せたDirk Bockelが、8時間切りの7時間52分で、余裕のフィニッシュを飾り、初めてこのChallenge Rothでのタイトルを獲得した。2位には、得意のランで追いつきたかったJames Cunnamaが、10分以上遅れてフィニッシュし、3位に、バイクでトラブルがあったもののランナーアップで追いついたTimo Brachtが、激的なランスピードで入賞することができた。
リザルト
1.Dirk Bockel(ルクセンブルグ)
00:46:05 | 04:15:05 | 02:48:41 | 07:52:01 |
2.James Cunnama(南アフリカ)
00:48:38 | 04:23:46 | 02:49:16 | 08:04:13 |
3.Timo Bracht(ドイツ)
00:48:31 | 04:32:09 | 02:44:55 | 08:08:18 |
プロ女子:2012年IM世界選手権2位のスイス代表Caroline Steffen(キャロライン・シュテフェン)参戦する中、ドイツ代表の注目選手であるJulia Gajer(ジュリア・ガハー)やKatja Konschak(カイヤ・コンシャック)、そして元デュアスロン世界王者でありChallenge Roth元優勝者のオランダ代表Yvonne Van Vlerken(ヨネ・バンブラーケン)の中で熱い戦いが繰り広げられた。まず、スイムをリードしたのが、Steffen、Gajer、Konschakが53分台でフィニッシュを飾った。Vlerkenは、3分程遅れてスイムフィニッシュし、追いかける展開になった。早速バイクを得意とするSteffenが、先頭を突き進み始め、そのペースについていけなGajerとKonschakが、すぐに出遅れて行った。直ぐさま2位にVlerkenがリードを取ったものの、70k地点では、先頭を行くSteffenとは2分以上の差がついてしまった。バイク終了時には、Vlerkenが追いつき、Steffenとバイクフィニッシュをした。ランを得意とするVlerkenが、先頭を引く中で、Steffenが遅れ始めたが、Team TBBコーチからの声を受け、10キロ地点で、Steffenが先頭を取り、そのまま自信のあるランペースで、フィニッシュを目指した。その頃、内蔵に問題が起きたVlerkenが苦しみ始め、徐々にその差が開いていった。そのままランラップ3時間3分で走りきり、総合タイム8時間40分で、スイス代表Caroline Steffenが、初のChallenge Rothタイトルを獲得した。2位には、ランで粘ったオランダ代表Yvonne Van Vlerkenがフィニッシュテープを切り、3位に、ドイツ代表Julia Gajerが入賞した。
リザルト
1.Caroline Steffen(スイス)
00:51:45 | 04:42:21 | 03:03:07 | 08:40:35 |
2.Yvonne Van Vlerken(オランダ)
00:54:40 | 04:39:35 | 03:09:33 | 08:46:22 |
3.Julia Gajer(ドイツ)
00:51:48 | 04:56:35 | 02:59:55 | 08:51:04 |
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