Ironman 70.3 Calgary(カルガリー・カナダ)
プロ男子:優勝候補のアメリカ代表Andy Potts(アンディー・ポッツ)が、得意のスイムで25分21秒でトップ通過したが、2015年IM世界2位アメリカ代表Ben Hoffman(ベン・ホフマン)が、この日のベストラップ2時間5分1秒の力強いバイクで追いつき、この2人の優勝争いへと展開した。ランでは、フィニッシュまで大きな駆け引きが起こることなく並走し続け、ゴールスプリントで、ホフマンが抜け出し優勝した。先日開催されたエスケープ・フロム・アルカトラズでのゴースプリントでも敗れてしまったポッツが2位入賞、アメリカ代表Justin Metzler(ジャスティン・メツラー)が7分遅れで3位フィニッシュした。カナダというロケーションながらも、アメリカ代表勢が上位を占めた。
プロ女子:地元カナダ代表Magali Tisseyre(マゲーリ・ティセーリ)が、2位でスイムを終え、得意のバイクとランでさらに差を開き優勝したと思われた。今大会のスイムでは、レース前日に、幼児が溺れるという出来事が起こったため、試泳許可がでなかったこともあり、当日のスイムコースも実際のコースマップよりもブイの変更がなされていたため、多くのプロ達があちこちの方向へ散らばり、ショートカットしてしまうというミスが多発したようだ。ティセーリもその影響を受けショートカットしていたことで、優勝剥奪され失格になってしまった。結局、スイムをしっかり泳ぎ切り、2位フィニッシュしたアメリカ代表Alicia Kaye(アリシア・ケイ)が、1位へ繰り上がり優勝となり、2位にカナダ代表Malindi Elmore(マリンディ・エルモア)、3位にアメリカ代表Lauren Brandon(ロウレン・ブランドン)が入賞する結果となった。
Ironman Canada(カナダ)
プロ男子:レース中雨による寒さの中、ウクライナ代表のベテランViktor Zyemtsev(ビクター・ジアムセブ)が、スイムとバイクでの遅れランで徐々にトップとの差をつめ今大会初優勝。エイジ上がりのプロである南アフリカ代表Kyle Buckingham(カイル・バッキンガム)が、スイムトップ集団であがり、バイクで強さを見せ先頭を一人走る展開になった。2位以降に5分差をつけランスタートしたが、タフなバイクコースでの頑張りが影響し、28キロ地点でジアムセブに追いつかれ、そこから2人の駆け引きとなった。残り5キロ残すところで、ジアムセブがスパートをかけ始め、それにバッキンガムが反応できず、ジアムセブがランで強さを見せたレースとなった。2位に、1分遅れでバッキンガム、3位にアメリカ代表Justin Daerr(ジャスティン・デアー)が入賞した。
プロ女子:コンスタントなペースで走り続けたアメリカ代表Danielle Mack(ダニエル・マック)が、2度目のアイアンマンタイトルを得た。スイムでは、多くの強豪選手達に、大差の遅れでスタートしたが、バイクでもコンスタントなペースをキープし、得意のランで、優勝を決定ずける走りを見せた。途中までトップをキープしていたカナダ代表Melanie McQuaid(メラニー・マックエイド)が2分差で2位、この日の最速ランラップを出したカナダ代表Jen Annett(ジェン・アネット)が3位まであがり入賞した。
0 comments on “TWJウィークハイライト150731”