歴史のある中南米の国、プエルトリコのサンジュアンで、2013 Ironman 70.3 San Juanが、素晴らしい天候と景観の中で、オリンピアンからトッププロが集う強豪フィールドで構成され大きく開催された。
プロ男子
スイムがスタートし、まずリードを取ったのが、水泳でオリンピック予選通過経験のあるアメリカ代表David Kahn(デイビッド・カーン)が飛び出し始め、その数秒すぐにオリンピアン勢のアメリカ代表Jarod Shoemaker、そしてEscape from Alcatrazにて2位だったニュージーランド代表Graham O’Grady(グラハム・オグラディ)、ディフェンディング王者のアメリカ代表Timothy O’Donnell(ティモシー・オドネル)、IM世界選手権7位のルクセンブルク代表Dirk Bockel、そして現IM最速バイクコースレコードホルダーのアメリカ代表Andrew Starykowicz(アンドリュー・スタリコウィズ)の大きなパックが続いた。最初にスイムフィニッシュを飾ったのは、やはりKahnが23分32秒で通過し、そのすぐ背後にShoemaker、O’Donnell、Starykowicz、Bockel、O’Gradyが続々とトランジションへ向かった。
90キロのバイクがスタートすると、バイクパワーに自信があるアメリカ代表Ben Collins(ベン・コリンズ)とStarykowiczが、初盤から先頭を走り始める。後ろから着いて行こうとShoemaker、O’Donnellが続き追いかけるが、ノンドラフティングの速さに対応していないShoemakerがまず遅れ始める。順調なライディングを見せるCollinsとStarykowiczは、15キロ地点では、完全に抜け出し始め、後ろから付いてくる選手はいなくなっていた。まずバイクフィニッシュしたのは、1時間58分の最速バイクラップでCollinsがトップ通過し、その後に期待のStarykowitzがその2分後にフィニッシュし、5分もの差を付け続々とO’Donnell、Bockelやフランス代表勢のBertrand Billard(バートランド・ビラード)やRomain Guillaume(ロメイン・ギローム)がバイクで追いつき一緒にトランジションへ帰って来た。
バイクで脚を使い過ぎたCollinsは、ランでリタイアする結果になり、ここでStarykowiczがリードを取り始め、5分の差をどれだけ保てるかが注目になってきた。ランが得意分野でないStarykowiczは、課題としているランをしっかりとしたペースを保ち、後ろから追うO’DonnellやBillardのランナーに怯えながらも先頭を突き進んでいった。
バイクで大幅な差を付け、ランで逃げ切ることができたアメリカ代表Andrew Starykowiczが、2013 Ironman 70.3 San Juanにて、初優勝を飾った。2位には、バイクとランの追い上げで、フランス代表Bertrand Billardが入賞し、 2連覇中だったディフェンディング王者のアメリカ代表Timothy O’Donnellは悔しくも3位でフィニッシュした。
リザルト
1.Andrew Starykowicz(アメリカ)
00:23:52 | 02:00:45 | 01:21:41 | 03:50:12 |
2.Bertrand Billard(フランス)
00:24:55 | 02:04:17 | 01:17:49 | 03:51:02 |
3.Timothy O’Donnell(アメリカ)
00:23:37 | 02:05:41 | 01:18:15 | 03:51:19 |
プロ女子
オーストラリア代表Mirinda Carfrae(ミリンダ・カーフレイ)やイギリス代表Leanda Cave(リアンダ・ケーブ)のIM世界王者を含むディープなプロフィールドの中で、まずスイムフィニッシュを25分20秒早速終えたのが、ロンドンオリンピアンであるデンマーク代表Helle Fredriksen(ヘリー・フレドリクセン)が大幅差でトップ通過し、40秒後にIMダブル世界王者Cave、前年度ディフェンディング王者アメリカ代表Kelly Williamson(ケリー・ウィリアムソン)、ドイツ代表Svenja Bazlen(ベンナ・バズレン)、デンマーク代表Camilla Pedersen(カミラ・ペダーセン)が続いた。そして、Carfraeは3分以上の差をつけられスイムフィニッシュし、バイクとランでの追い上げに期待がかかった。
バイクがスタートすると、高速ペースでFresriksenがまずリードを取る中で、CaveやCarfraeの世界王者贅達が、追いかける展開へバイク前半はなって行った。バイクでの強さを見せるBazlenが徐々に、Fredriksenとの差を詰め始め、バイク半分くらいの所で追いつき、そのまま二人で、トランジションまで一緒に走り切った。先頭の2人がランスタートした時には、すでに後ろとの差が5分以上も付いており、優勝争いは、この二人に絞られた様なものだった。
ランがスタートし、やはりITUでのランスピードを活かした高速ペースで、Fredriksenがリードを取り始め、自分のペースを守って走るBazlenは、とにかく現在の順位を落とさぬ様に、先頭を行くFredriksenには付いて行かずに、ゴールまで走り始めた。差が付きすぎてしまったことで、ランを得意とするWilliamsonやCarfraeが追いかけに行きたい所だったが、トップ3にでも入ろうと自分のペースを維持し追いかける。
だが、バイクでの脱げとステディーなランスピードが大きく成功したことで、そのままデンマーク代表Helle Fredriksenが、この2013 Ironman 70.3 San Juanにて、初ハーフ出場で初優勝を果たしたことで、これからの期待の選手として注目を浴びることとなる。2位には、最速バイクラップ2時間15分を出したドイツ代表Svenja Bazlenが入賞し、3位には、デンマーク代表Camilla Pedersenが3種目の良いバランスを維持しトップ3へ滑り込んだ。
リザルト
1.Helle Fredriksen(デンマーク)
00:25:20 | 02:16:29 | 01:25:38 | 04:11:35 |
2.Svenja Bazlen(ドイツ)
00:26:05 | 02:15:43 | 01:27:34 | 04:13:24 |
3.Camilla Pedersen(デンマーク)
00:26:05 | 02:20:02 | 01:28:37 | 04:19:00 |
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