オーストラリアのアイアンマン大会では、人気の大会の一つである、西オーストラリア地区のブッセルトンにて、2012 Ironman 70.3 Busseltonが開催された。今回、幅広い層のオーストラリア出身の選手を主に向かえ、比較的新しく若いプロ選手である、プロ男子、オーストラリア代表で20歳のJames Hodge(ジェイムス・ホッジ)が、この若さで初の優勝を飾り、プロ女子では、27歳のFelicity Sheedy-Ryan(フェリシティー・シーディーライアン)が、初優勝した。
プロ男子
レース前から、注目されてい有力選手として、アイアンマンレースで優勝経験のあるオーストラリア勢のLuke McKenzie(ルーク・マッケンジー)やMatty White(マティ・ホワイト)が、優勝するだろうという期待がかかっていた。
スイムがスタートし、最初にフィニッシュを迎えたのが、ニュージーランド代表勢のDylan McNeice(ディラン・マクニース)が、24分43秒のスイムベストタイムでフィニッシュし、ニュージーランド代表Grahanm O’Grady(グラハム・オグラディー)のショート上がりのスイムを強みとする選手が予想通り上がってき、20秒後に、James Hodge(ジェイムス・ホッジ)がトランジションへ向かった。優勝候補のLuke McKenzieは、トップから1分遅れ、そして、Matty Whiteは、3分半もの遅れを取ってしまった。
バイクに入ってから、得意のバイクパートでMcKenzieが追い上げを見せ、トップを行くかと思われたが、若手のHodgeが、バイクでも強さを見せ、バイクパートでトップを引く展開になった。このまま、順位は変わらず、まずHodgeがバイクトップ通過し、それを追う様にMcKenzieがトランジションへ。後ろから、3分以上の遅れを取ってしまった、Whiteが、新しくスポンサーに迎えたSpecializedのニューマシンShivで追い上げを見せ、この日のバイクベストタイム2時間6分でトランジションへ向かった。
ランパートでも、ステディなスピードを保つHodgeに対して、McKenzieとWhiteが追う展開になった。まず、ランを弱点としているMckenzieは、付いて行くことができなくなり、Whiteがトップへ躍り出ることに期待がかかった。
だが、最終的にオーストラリア代表James Hodgeがそのまま3種目ともバランスの取れたパフォーマンスを見せつけ、20歳という若さで、2012 Ironman 70.3 Busseltonにて、3時間55分08秒で、初優勝を飾った。2位には、バイクで追い上げを見せたオーストラリア代表Matty White、3位には、この日のランラップベストである1時間18分46秒で追い上げたオーストラリア代表Callum Millwardが入賞した。
リザルト
1.James Hodge(オーストラリア)
00:25:04 | 02:07:43 | 01:19:26 | 03:55:08 |
2.Matty White(オーストラリア)
00:28:12 | 02:06:06 | 01:19:20 | 03:56:33 |
3.Callum Millward(オーストラリア)
00:28:14 | 02:08:14 | 01:18:46 | 03:58:07 |
4.Luke McKenzie(オーストラリア)
00:25:47 | 02:08:32 | 01:23:36 | 04:00:51 |
5.Graham O’Grady(ニュージーランド)
00:24:56 | 02:09:27 | 01:24:04 | 04:01:28 |
プロ女子
常に70.3レースにて、トップ争いをするオーストラリア代表勢のBelinda Granger(ベリンダ・グランジャー)やMichelle Wu(ミケリー・ウー)、Kate Bevilaqua(ケイト・ビビラクア)に、レース前の注目選手とされていた。そして、ダークホースとして、ランを最強の強みにしているFelicity Sheedy-Ryanが、このフィールドでどういう展開に持ち込むかも注目だった。
スイムがスタートし、まず差を広げ始めたのが、Lisa Marangon(リサ・マランゴン)が、ベストスイムタイムの29分51秒で一位通過し、後方と大きな差をつけた。その1分後に、Sheedy-RyanやBevilaqua等のトップ選手が続き、バイクパートでの接戦が始まった。
バイクパートに入ってからは、Marangonが、そのままバイクでも強さを見せ、トップを始終引いて行った。最初にトランジションに入ってきたのは、Marangonで、バイクラップトップの2時間20分7秒でフィニッシュした。その後、数分遅れで、GrangerとBevilaquaがランに入り、Sheedy-Ryanについては、8分以上の差がトップとついていた。
ここで、後方と差を付けたMaragonがランで独走し、優勝するかと思われたが、最初にBevilaquaが、トップに踊り出したが、後ろから高速ペースで追いかけるSheedy-Ryanが徐々にトップとの差を縮め始めた。プロ男子と変わらないペースで、走り続け、フィニッシュライン直前で、トップを走っていたBevilaquaを追い抜かしトップへ踊り出た。
このままオーストラリア代表で27歳の若手であるFelicity Sheedy-Ryanが、ベストランタイムの1時間20分24秒という脅威のスピードを見せ、総合タイム4:21:27で、この2012 Ironman 70.3 Busseltonにて、初優勝を飾った。2位には、最後に抜かれてしまった、Kate Bevilaquaがフィニッシュし、3位には、スイムとバイクでトップを行っていたLisa Maragonが入賞した。
リザルト
1.Felicity Sheedy-Ryan(オーストラリア)
00:30:53 | 02:27:03 | 01:20:24 | 04:21:27 |
2.Kate Bevilaqua(オーストラリア)
00:31:02 | 02:21:30 | 01:26:29 | 04:22:19 |
3.Lisa Maragon(オーストラリア)
00:29:51 | 02:20:07 | 01:31:12 | 04:24:46 |
4.Belinda Granger(オーストラリア)
00:31:25 | 02:20:57 | 01:32:17 | 04:28:39 |
5.Michelle Wu(オーストラリア)
00:31:29 | 02:22:33 | 01:31:21 | 04:28:50 |
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