Ironman 70.3 Budapest(ハンガリー)
プロ男子:今週末の70.3世界選手権へ向けての調整でレースへ参戦したニュージーランド代表Terenzo Bozzone(テレンゾ・ボゾー二)が大差で優勝。地元ハンガリー代表Balazs Csoke(バレイズ・ソーク)が、得意のスイムでトップ通過した後、バイクで追いかけるボゾー二が、すぐにトップへ上がり、バイク後半戦で徐々に2位以降との差を開き始めた。その後も、ランで順調にレースを進めたボゾーニが、6分差をつけて優勝。2位には、イタリア代表Alberto Casadei(アルバート・カサディ)、そして南アフリカ代表Matt Trautman(マット・トロートマン)がランで追い上げ3位に入賞した。
プロ女子:今年は目立った優勝がなかったアイルランド代表Eimear Mullan(エイミア・ミュラン)が、今年初の優勝をブダペストで収めた。ITU出身のイギリス代表Vanessa Raw(バネッサ・ロウ)がスイムでリードしたが、すぐにスペイン代表Judith Vaquera(ジュディス・バキュエラ)がバイクでトップへと上がったが、ミュランがバイクで追い上げ、バイクフィニッシュ手前で抜いた。最初に、ロウがランスタートし、その後すぐにミュランが続く。ランの後半でスピードアップしたミュランが、4分差まで開きブダペストで初優勝を果たした。2位には、ロウがフィニッシュし、ランでスピードを落としてしまったバキュエラが3位に入賞した。
Ironman 70.3 Bintan(インドネシア)
プロ男子:初開催となったインドネシアのビンタンにて、2度のオリンピアンであるオーストラリア代表のベテランBrad Kahlefeldt(ブラッド・カールフェルド)が優勝。ITUでのスイムスピードを活かし、カールフェルドがニュージーランド代表Mike Phillips(マイク・フィリップス)と一緒に先頭パックで上がり、45秒先行した。30度を超える気候の中、タイのプーケットでトレーニングをしているスウェーデン代表Fredrik Croneborg(フレドリック・クローンボーグ)が、バイクで8位から1位まで上がり、トップ通過でランへと移った。しかし、バイクで力を使いすぎたためクローンボーグは、順位を落とし始める。カールフェルドが、徐々にリードを広げ、5分差をつけフィニッシュした。2位には、フィリップスが入賞し、クローンボーグはランで持ちこたえ3位でレースを終えた。
プロ女子:アイアンマンハワイを控えているニュージーランド代表Gina Crawford(ジナ・クロウフォード)が、アジア圏レースで慣れ親しんだ気候の中、バイクで強さを見せ優勝。アメリカ代表Laurel Wassner(ローレン・ワスナー)が得意のスイムでリードを始めるが、バイクでスピードを上げられずに、クロウフォードがすぐにトップへと上がった。ランスタート時には、3分差まで広げ、アメリカ代表Catlin Snow(ケイトリン・スノウ)やオーストラリア代表Katey Gibb(ケイティー・ギブ)がランで追い上げをはかる。しかし、調子の良いクロウフォードは、ランでもスピードを落とすことなく優勝。ランナーアップでスノウが2分差でフィニッシュし、ギブに入賞した。
Ironman Copenhagen(デンマーク)
プロ男子:ブラジル代表Guilherme Valenza Manocchio(ギレミー・バレンザ・マノッチオ)が、アイアンマンレースにて初優勝を飾った。優勝候補とされていた昨年王者地元デンマーク代表Henrik Hyldelund(ヘンリック・ハイドランド)に注目が集まる中、スイムでは、47歳のベテランプロであるドイツ代表Andreas Niedrig(アンドレアズ・ニードリッグ)が47分台でトップ通過する。その1分後に、ハイドランドやマノッチオが続き、追いかける展開となる。去年得意のバイクで大幅なリードを取ったハイドランドが、今年も同じレースプランでバイクパートを進めようとするが、ベテランのニードリッグが、ラスト20キロ残すところで、リードを6分まで広げてランスタートした。ラン勝負となったレースは、マノッチオがランナーアップで、徐々に順位を上げ、最後の5キロ残すところでトップへ上がり、そのままフィニッシュし優勝。去年ディフェンディング王者ハイドランドが6分遅れて2位、ベテランプロニードリッグが3位に入賞した。
プロ女子:アイアンマンハワイへの出場権がかかったレースとなった地元代表Michelle Vesterby(ミシェル・ベスタルビー)が、トップレベルのパフォーマンスを見せ、見事優勝を果たした。スイムから50分台という高速タイムでベスタルビーがバイクへと移り、得意のバイクで差を広げようとする。ベルギー代表Sofie Goos(ソフィー・グース)やドイツ代表Sonja Tajsich(ソニア・タシック)など残る有力選手達は、スイムで6分遅れてバイクスタート。ベスタルビーが順調にレースを運び、ランでタイムを落とすものの、スイムでのリードに救われ優勝へと繋がった。ランで追い上げを見せたグースが2位入賞し、タシックが3位でフィニッシュした。
Ironman Japan(北海道)
プロ男子:バイクコースが新しくなり、ハードなコース設定となった中、ドイツ代表Swen Sundberg(スウェン・サンドバーグ)が、バイクでの強さを活かし優勝。スイムでは、ニュージーランド代表Simon Cochrane(サイモン・コクレイン)が51分55秒でリードし始める。しかし、コクレインはバイクでタイムを落とし始め、アメリカ代表Patrik Evoe(パトリック・イボ)や日本代表Yu Shinozaki、サンドバーグなどに抜かされてしまう。バイクで大幅なリードを取ったサンドバーグは、ランでも順調にレースを進め、そのまま優勝。ランで追い上げを見せたかったイボは2位入賞、コクレインが3位に上がりレースを終えた。
プロ女子:このジャパンの大会で2度の優勝を果たしている台湾代表Shiao–yu Li(シャオユー・リー)が、3度目の優勝を果たした。アメリカのハワイ出身であるBree Wee(ブリー・ウィー)と日本代表Keiko Tanakaが、スイムで大幅な差をつけバイクスタート。バイクで追いかけを見せる日本代表Emi Sakaiやリーは、スイムでのロスが大きすぎて先頭へと近づけずにいた。最初にウィーがランスタートしたが、バイクで脚を使ってしまったため、徐々にスピードを落としていった。20分差でランスタートしたリーは、得意のランを活かし、3時間8分でトップまで上がり優勝した。ウィーが10分遅れで2位入賞し、3位にSakaiがフィニッシュした。
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