Ironman Mont-Tremblant(カナダ)
プロ男子:2013年アイアンマンハワイでのリタイヤ後、低迷を続けていたアメリカ代表Jordan Rapp(ジョーダン・ラップ)が、久しぶりのアイアンマンレース優勝を果たした。苦手とされていたスイムで、トップから2分差でラップがスイムフィニッシュした。その後、今シーズン注目で優勝候補のカナダ代表Lionel Sanders (ライオネル・サンダース)が7分以上遅れて、いつも通りバイクで追い上げる展開となると思われたが、バイク途中パンクで大幅にタイムロスし、先頭から離れていく。スイムから絶好調であるラップは、得意のバイクで、ハードなバイクコースながらも、4時間25分でコースレコードを更新しランスタートし、凄まじいバイクスピードで、2位以降に11分以上の差をつけた。ランでも順調な走りを見せ、2時間55分のランラップで、久しぶりにアイアンマンレースで優勝をし、今年の世界選手権の出場へ近づけた。20分以上の差をつけ、2位には、アメリカ代表Justin Daerr(ジャスティン・デアー)、3位にオーストラリア代表Paul Ambrose(ポール・アンブローズ)が入賞。
プロ女子:アメリカ代表Mary Beth Ellis(メリー・ベスエリス)が、2013年の優勝以来、この大会で2度目のタイトルを獲得した。スイムから力を見せたベスエリスは、他の優勝候補であるオーストラリア代表Liz Blatchford(リズ・ブラッチフォード)に2分以上の差をつけてバイクスタート。バイクでもベスエリスは、力強い走りをみせ、2位以降に10分差をつけて、ランスタートした。ベスエリスは、バイクで脚を使いすぎたのか、ランでのペースは衰えて始め、最後2キロ残すところで、ブラッチフォードに1分差まで詰められていた。しかし、ベスエリスが、フィニッシュまでリードを持ちこたえ優勝を果たした。2位には、ランで50秒差まで追い詰めたブラッチフォードが入賞し、3位にアメリカ代表Risa Robertsがフィニッシュした。
Ironman 70.3 Timberman(ニューハンプシャー州)
プロ男子:先月のアイアンマンCoeur d’Aleneで優勝したアメリカ代表Andy Pottsが、ハワイ世界選手権前の調整レースとして出場し、トップアメリカンとしての強さを見せ優勝。意外にも、ポッツはスイムでトップから遅れて5位通過で、バイクでも、トップを走るアメリカ代表Cameron Dye(キャメロン・ダイ)に数分差をつけられ、ランスタートした。元オリンピアンとしてランでのスピードを見せ、ベストランラップ1時間15分30秒でトップへ上がり優勝。2位には、アメリカ代表Timothy O’Donnell(ティモシー・オドネル)がランナーアップでフィニッシュし、バイクトップで上がったダイは、ランで順位を落とし3位入賞で終えた。
プロ女子:現北アメリカアイアンマン王者のカナダ代表Angela Naeth(アンジェラ・ネス)が、バイクとランで力を見せ余裕の優勝を飾った。バイクを強みとするアメリカ代表Heather Jackson(ヘザー・ジャクソン)が、バイクで追い上げを見せると思われたが、ネスがそれをうわまるスピードで、ベストバイクラップ2時間18分で、ジャクソンに4分以上の差をつけランスタート。そのままランでもリードを続け、ランラップ1時間26分で優勝。バイクでのタイムロスでランでも差を詰められなかったジャクソンは、4分遅れで2位フィニッシュし、アイアンマン世界3位のイギリス代表Rachael Joyce(レイチェル・ジョイス)は3位入賞した。
Ironman Kalmer(スウェーデン)
プロ男子:4回目を迎えるこの大会で、地元スウェーデン代表Patrik Nilsson(パトリック・ニルソン)が優勝。波が立つタフなスイム状況の中、スウェーデン代表Karl Johan Danielsson(カール・ヨハン・ダニエルソン)が、スイムトップ通過した後、すぐにニルソンも続いた。ダニエルソンがバイクでリードを取っていたが、13キロ地点で、ニルソンが追いつく。ここからバイクパートでは、この二人の接戦が続き、バイクの最後でダニエルソンがリードを取り、最初にランスタート。しかし、ニルソンがランで強さを見せ、すぐにダニエルソンを抜かし、そのままトップを維持したまま、総合タイム8時間8分でフィニッシュし優勝。2位には、ランナーアップで上がったニュージーランド代表Dougal Allan(ダグアル・アラン)が入賞し、ランで順位を落としてしまったダニエルソンが3位でフィニッシュした。
プロ女子:ドイツ代表Astrid Stienen(アストリッド・スティネン)が、バイクで強さを見せアイアンマンレースで初優勝した。スイムでは、ノルウェー代表Mette Moe(メッティ・モー)がトップ通過した後、バイク30キロ地点でスティネンがリードを奪った。そこからバイクでリードを広げ、ランでも順位を譲ることなく、スティネンが優勝。2位には、ランとバイクで追い上げをみせたスウェーデン代表Camilla Lindholm Borg(カミラ・リンドルムボーグ)が入賞し、スイムリーダーのモーが3位でフィニッシュした。
Xterra Germany(ドイツ)
プロ男子:エキステラレースのベテランであるオーストラリア代表Ben Allen(ベン・アレン)が、最後のゴールスプリントを南アフリカ代表Bradley Weiss(ブラッドリー・ウェス)を制し優勝した。スイムとバイクを終えた時点で、ウェスとアレンは、同時にランスタートし、ゴールまで接戦を繰り広げていた。ゴールスプリントで、アレンが勝り、ウェスと倒れるようにフィニッシュした。3位には、スペイン代表Roger Serrano(ロジャー・セラノ)が入賞。
プロ女子:チェコ代表Helena Erbenova(ヘレーナ・エルベノバ)が、エクステラヨーロッパツアー4度目の優勝を果たした。スイムでは、イギリス代表Jacqui Slack(ジャッキー・スラック)がリードをとり、エルベノバは、2分遅れでバイクスタート。バイクとランで差を詰め、両方のパートでベストラップを出し、フィニッシュ手前で、スラックを抜かし、そのまま1位でフィニッシュした。2位には、最後で抜かされ26秒差でスラック、そしてハンガリー代表Brigitta Poor(ブリジッタ・プアー)が3位入賞。
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