昨日、アイアンマンレースを管轄するワールドトライアスロンコーポレイション(WTC)が、2016年から北アメリカ地域のIronmanとIronman 70.3の限られたレースで、新しいプロスタート制度を再導入することを発表した。
この制度は、同日、または、別日にレースが2カ所で開催される際、プロカテゴリーのみスタートを男女ごとに振り分ける。通常、一つのレース会場では、プロ男女両カテゴリーで競技されるが、あるレースではプロ男子のみ、別場所で開催されているレースでは、プロ女子のみということになる。これは、プロカテゴリーのみで、エイジグループは関係しない。2016年に制度導入される限られたレーススケジュールは以下のようになる。
プロ女子レース
IRONMAN Lake Placid(ニューヨーク州) – 7月24日
IRONMAN Wisconsin(ウィスコンシン州) – 9月11日
IRONMAN 70.3 Augusta(ジョージア州) – 9月25日
プロ男子レース
IRONMAN Canada(カナダ) – 7月24日
IRONMAN 70.3 Santa Cruz(カリフォルニア州) – 9月11日
IRONMAN Chattanooga(テネシー州) – 9月25日
すでに、2005年から2007年までの間、Ironman Lake PlacidとIronman Coeur d’Alenenにて、試験的に導入された過去があり、多くのプロアスリートから好評を得ていた。この制度を導入する理由としては、プロカテゴリーでの男女平等を訴える女子選手が多いことが挙げられるだろう。実際、現在のプロランキングでは、世界選手権へのスロットが、プロ男子50枠、プロ女子35枠であるのも事実だ。そして、プロカテゴリーの男女スタートを時間差で分けたとしても、プロ男子後にスタートするプロ女子達は、バイクで遅いプロ男子選手達に混ざり、自分のペースの妨げになり、追い抜くことも容易ではないため、ドラフティングペナルティーを取られることもある。この制度導入をきっかけに、これからWTCが公平なレース環境をさらに提供できることに期待したい。
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