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2014 Ironman世界選手権ハイライト:ラン&リザルト

プロ男子

ラン

プロ男子ラン写真1

バイクの大幅なリードで、キーンリーが、最初15キロのアリドライブを順調に走り始め る。バイク2位通過のトゥウェルシックは、すでに苦手のランで苦しみ始めていた。先頭と8分差でランスタートしたホフマンは、前回王者ファンリエデを抜か し、調子の良さを見せる。続々とトップ選手達がランへ移る中で、3x世界王者アレキサンダーは、19位通過の18分差で軽快に走る始める。

12 キロ地点で、キーンリーが2位以降に9分差まで広げ、余裕のリードを続ける。その頃、オリンピアン勢のポッツ、ラエラート、フロデノは、スピーディーなラ ンで順位を徐々に上げる。ランでいつも問題を抱えるバンホナッカーは、順位を落とし始め、2年前リタイヤした悪夢が蘇る。

プロ男子ラン写真2

パラニロードの激 坂へ入った頃、ファンリルデは、自分のペースリズムを取り戻し、ホフマンから2位を奪い返した。今年初出場の若手バーケルは、得意のランパートで4位を維 持し、後半戦の動きに期待がかる。ランの得意なラエラートが、ポッツやフロデノから離れ、一人で6位まで上がる。

しかし、パラニロード後約 20キロ地点で、ラエラートが歩き始め、すでに限界が来ていた。アレキサンダーは、同郷のティム・リード(Tim Reed)を連れて順位を上げ、スピードが激減するオドネルを抜く。フロデノは、スイムで一緒だったポッツの背中を見ながら、速いペースを刻む。4位を維持していたバンホナッカーも、熱さに耐えられず歩き始める。

プロ男子ラン写真3

25キロ地点にある灼熱のエナジーラボで上位の展開が大きく変わる。2位のファンリルデが、ペースを落とし、淡々と走るホフマンが抜き返す。この間にも、バイクで大幅に遅れたフロデノが、素晴らしいランで順位を5位まで上げ、ポッツがすぐ後ろに続く。

プロ男子ラン写真4

キーンリーは、エイドステーションで減速し、しっかりと補給を取り、残りのランへ備えていた。ホフマンが、2位を維持する中、ファンリエデはエイドステーションごとに歩き時間をロスし始める。

残り5キロを残すところで、フロデノがバーケルやファンリエデを抜き、3位へと上がる。上位を走っていたバーケルは、エナジーラボで大失速し、トップ5の順位をポッツやビノットに譲る。

プロ男子ラン写真5

最 後の2キロ残すパラニロードの下りで、キーンリーは、優勝を確信し、沿道とハイタッチを始める。ドイツ代表ノルマン・スタドラー(Norman Stadler)の2006年優勝以来、バイクで大幅な差をつけ逃げる同様のレースプランで、ドイツ代表セバスチャン・キーンリーが、総合タイム8時間 14分18秒で初優勝した。

プロ男子ラン写真6

アメリカ代表ベン・ホフマンが、エナジーラボから順位を維持し、3種目安定感のあるパフォーマンスで、誰もが予 期しなかった2位入賞し驚きを与えた。パンクとペナルティーを乗り越え、ランで猛追した北京五輪金メダリストのドイツ代表ヤン・フロデノが、初出場で3位 でフィニッシュ。今年は、一味違うパフォーマンスを見せたアメリカ代表アンディー・ポッツが初のトップ5入りで4位。すぐ、後ろからフランス代表シリル・ ビノットが、いままでに見せたことのない粘りで5位入賞した。

リザルト

1.セバスチャン・キーンリー/Sebastian Kienle(ドイツ)

00:54:38 04:20:46 02:54:36 08:14:18

2.ベン・ホフマン/Ben Hoffman(アメリカ)

00:51:20 04:32:20 02:51:25 08:19:23

3.ヤン・フロデノ/Jan Frodeno(ドイツ)

00:50:56 04:37:19 02:47:46 08:20:32

4.アンディー・ポッツ/Andy Potts(アメリカ)

00:50:56 04:36:56 02:48:18 08:21:38

5.シリル・ビノット/Cyril Viennot(フランス)

00:54:32 04:31:18 02:51:55 08:22:19

6.ニルズ・フロムフォールド/Nils Frommhold(ドイツ)

00:51:14 04:34:11 02:52:45 08:22:29

7.ティム・バン・バーケル/Tim Van Berkel(オーストラリア)

00:51:21 04:36:45 02:50:53 08:23:26

8.フレドリック・ファンリエデ/Frederik Van Lierde(ベルギー)

00:51:03 04:32:17 02:56:21 08:24:11

9.バーと・アーナッツ/Bart Aernouts(ベルギー)

00:55:43 04:37:47 02:50:12 08:28:28

10.ロメーン・ギローム/Romain Guillaume(フランス)

00:51:08 04:34:23 02:59:58 08:30:15

プロ女子

ラン

プロ女子ラン写真1

バイクで強さを見せた初出場のリフが、2分リードのまま、どこまで耐えられるかが注目 だった。ハワイで経験のあるジョイスが、初優勝を目指し、良いペースで猛追する。アメリカ代表勢1位通過のベスエリスは、バイクの疲れで、いつものペース まで上がらない。得意のバイクで遅れを見せたシュテフェンは、新しいコーチのクリス・マッコーマック(Chris McCormack)と強化したランでどこまで走れるかが注目だった。

ペナルティーで遅れたスワローは、強化したランで先頭を追う。そして、14分遅れた現世界王者カーフレーは、2時間50分を切るタイムで、走らなければなら ないプレッシャーを抱えていた。優勝候補だったケスラーは、バイクで調子が悪くランスタートすることなくリタイヤ。アイアンマン70.3世界3位のワーテ リーが得意のランでスタート。

プロ女子ラン写真2

最初のアリドライブ折り返し8キロまで、リフはペースを上げられず、2位のジョイスとの差が15秒縮まる。スワローは、元TBBチームメートのベスエリスリフを抜き、早々3位へ上がる。その頃、カーフレーは、まずアリドライブでワーテリを抜き、最初の5キロで先 頭と1分34秒縮める。

前半少々苦んだリフだったが、16キロ地点では自分のリズムを取り戻し、激坂であるパラニロードへさしかかる。2位のジョイスは、アリドライブの復路で苦しみ、500メートル上りのパラニロードで30秒もロスしてしまう。カーフレーは、同地点で11分差まで縮め、順調 に猛追する。

プロ女子ラン写真3

暑さが厳しくなるにつれ、リフの顔も赤くなり始め、ペースをキープするのに精一杯だった。20キロ地点を越え、カーフレーは、先頭と9分差で通過し、順調なペースで走る。

灼熱のエナジーラボエリアに入ったリフは、暑さとの戦いでペースを落とす。その間、ジョイスは、前半のロスを取り戻し、3分差まで縮める。その頃、カーフレーは、エナジーラボで順位を6位から3位まで上げ、先頭に4分差となる。

プロ女子ラン写真4

ラスト10キロ残す所で、猛追するカーフレーは、スピードが徐々に落ちるリフとジョイスを、確実に捕えらようとする。まず、カーフレーは、ジョイスを抜か し、そのペースにジョイスはまったく反応できない。次に、エイドステーションでも足を止めることなくしっかり補給しながら、35キロ地点で、ようやくリフ から、リードを奪う。

プロ女子ラン写真5

このままスピードは衰えることなく、9時間以内のフィニッシュを目指し、最後のパラニロードの坂を勢い良く下った。 オーストラリア代表ミリンダ・カーフレーが、サブ9時間には届かなかったものの、総合タイム9時間55秒で、人生3度目の世界選手権制覇した。今回ランス タート時の15分差を、素晴らしいランラップ2時間50分26秒で、自己の持つ最速ランラップ記録を更新した。

今年のアイアンマン70.3 世界王者であるスイス代表ダニエラ・リフは、バイクで確実な強さを見せ、先頭から2分遅れで2位入賞。今年こそは、優勝に近かったイギリス代表レイチェ ル・ジョイスは、やはりランでの課題が残る中で、去年に続きトップ3に入る。大きな成長を果たしたイギリス代表ジョディー・スワローは4位、スイス代表 キャロライン・シュテフェンが5位でフィニッシュした。

リザルト

1.ミリンダ・カーフレー/Mirinda Carfrae(オーストラリア)

01:00:14 05:05:48 02:50:26 09:00:55

2.ダニエラ・リフ/Daniela Ryf(スイス)

00:56:55 04:54:33 03:07:00 09:02:57

3.レイチェル・ジョイス/Rachel Joyce(イギリス)

00:56:47 04:56:49 03:06:27 09:04:23

4.ジョディー・スワロー/Jodie Swallow(イギリス)

00:54:28 05:02:46 03:08:45 09:10:19

5.キャロライン・シュテフェン/Caroline Steffen(スイス)

00:56:53 05:02:03 03:08:43 09:12:43

6.ジュリア・ゲイハー/Julia Gajer(ドイツ)

01:00:17 05:06:13 03:04:39 09:16:58

7.エリザベス・ライルズ/Elisabeth Lyles(アメリカ)

01:00:19 05:10:15 03:03:24 09:18:11

8.ジナ・クロウフォード/Gina Crawford(ニュージーランド)

00:55:04 05:17:30 03:01:49 09:19:21

9.ベリー・ベスエリス/Mary Beth Ellis(アメリカ)

00:54:56 05:00:04 03:21:24 09:20:46

10.リズ・ブラッチフォード/Liz Blatchford(オーストラリア)

00:54:59 05:13:30 03:10:16 09:23:34

 

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