2014 Ironman Frankfurt ヨーロッパ地区選手権プレビュー

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今年、ドイツのフランクフルトで開催されるIronmanヨーロッパ地区選手権は、去年と比べ非常にレベルが高いものとなっている。比較的に、高低差のあるヨーロッパらしいレースコースで、バイクを得意としたトップアスリート達や多くの地元ドイツ代表選手、ヨーロッパ圏の強豪選手で、これぞヨーロッパ地区選手権というスタートリストで、ここでのタイトルに向けて集まってきた。

プロ男子

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2013年のIronman Hawaii世界王者であるベルギー代表Fredrik Van Lierde(フレドリック・バンリエルデ)が、ハワイへの切符を切るために、ヨーロッパ地区選手権への出場を決めた。去年のハワイでは、頭のいいレース展開を見せ、とにかくペースをキープし、しっかり走ることを意識したレース戦略で、バイクで先を行きランで落ちていった選手達を、一人一人抜かし、ランでもスピードを落とさず、淡々としたパフォーマンスで世界王者へと輝いた。今年は、シーズン初めのAbu Dhabi Triathlon大会では、4位という結果に終わり、昨年に比べてスロースタートなパフォーマンスで始まった。その後、ローカルレース等で優勝を重ねる中、Ironmanレースへの参戦も控えめにしている様だった。

今年最も注目を浴びているのが、北京五輪金メダリストの地元ドイツ代表Jan Frodeno(ヤン・フロデノ)のアイアンマンディスタンスのデビュー戦となることだ。これまで、文字通りオリンピック金メダリストとして、どの大会でも大きな注目の中、特に今年出場したIronman 70.3レースのOceansideSt. Georgeでのパフォーマンスは、スピーディーなレース展開を得意としている元ITU選手として素晴らしいものだった。スイムまでは、確実にトップ通過することが余裕な展開で来るだろうが、多くのスーパーバイカー達がぞろぞろいる中で、どこまで差を広げず、70.3同様のペースでラン走れれば、優勝に近づくこともできるだろう。だが、今回初挑戦となるアイアンマンディスタンスに関しては、未知の領域であり、彼が絶対的な優勝を得るとは言いがたい。スピードだけの勝負では、カバーできないメンタル面や筋持久力を要するロングディスタンスで、トップ3入賞することができれば、彼にとって、ハワイの世界選手権でのデビューに向けた経験を積むための大きなスタートポイントとなり、これからのロングディスタンス界を狂わす存在になるだろう。

現2xIronman 70.3世界王者であるドイツ代表Sebastian Kienle(セバスチャン・キーンリ)も、毎年参戦するも優勝を逃しているこのヨーロッパ地区選手権でのタイトルを奪いに帰ってきた。言わずにも知れたバイクスピードで、他の選手を翻弄するレーススタイルで、これまで70.3世界の2連覇を重ねてきた。Ironmanハワイの世界選手権では、バイクでの追い上げを見せるが、うまく抜け出せることができずに、ランで勝負ができずに、去年もトップ3入りを果たしたものの、優勝へ届くパフォーマンスまでは届かなかった。今年は、Frodenoの存在が大きく響き、70.3レースのOceansideSt. Georgeでも優勝を逃してしまうことが多く、シーズンスタートは、トップ10入りという、まずまずの結果に終わっていた。現在どのくらいまで、ピークパフォーマンスを合わせてきているかが不明だが、高低差のあるフランクフルトのバイクコースをうまく味方につけ、1時間13分台で走れるランをマラソンでも見せてくれれば、優勝をすることも間違いない。

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去年は、怪我の影響で思う様なパフォーマンスを、シーズン通してできずに、Ironmanハワイ世界選手権でもリタイヤという結果で終わってしまった、ロングディスタンスコースレーコードホルダーでもあるドイツ代表Andreas Raelert(アンドレズ・ラエラート)が復活を見せる。今年シーズン発登場となるIronmanディスタンスレースで、優勝を逃せば、ハワイの世界選手権への切符を逃してしまうというリスクもある中での参戦なので、気合いの入れ方が違うだろう。これまで、元ドイツ代表オリンピアンとして、スピーディーなバランスの良い3種目を武器とし、最後のランスピードの強さで、多くのIronmanタイトルを獲得してきた。腰の怪我も完治したということで、多くのスーパーバイカーがいる中で、ランスタートまでに、トップとの差をできるだけ縮めることができれば、得意のランレースで優勝までかけはしることができるに違いない。

他にも、Ironmanスイス6連勝中のスイス代表Ronnie Schildknecht(ルーニー・シュルドネット)も、アイアンマンディスタンス優勝経験のある実力者として確実に優勝を狙ってくる。そして、エイジグループからプロへ転向して1年で、プロカテゴリーで世界選手権出場権を得た実力を持つオランダ代表Bas Diederen(バス・ディーデレン)も、去年このヨーロッパ選手権で3位入賞する等、トップ争いに混ざることができる要注意選手だ。最後にランニングレースになった際に、フランス代表Clemente Alonso-McKernan(クレメンテ・アロンソマッカーナン)が、トップ集団にいることになれば、2時間40分台を余裕で走れることのできる実力があるので、彼も目が離せない存在になるだろう。

プロ女子

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去年のディフェンディング王者であるデンマーク代表Camilla Pedersen(カミラ・ピデルセン)が帰ってくる。去年衝撃的な優勝を掲げた後、ハワイ世界選手権の1ヶ月前に、トレーニング中バイク事故で、3週間も意識不明という重体で選手生命が危ぶまれた。だが、意識を取り戻した後、すぐにトーレニングをこつこつと詰み、今年のシーズン初めのレースであるChallenge Fuerteventuraで余裕の優勝を果たし、大きな驚きを与えた。その後もヨーロッパ圏の70.3レースで3連勝を重ね、そのパフォーマンスのポテンシャルは3種目共に、敵なしの復活を遂げた。弱点が少ないとPedersenだが、久しぶりのロングディスタンスで、70.3レースの様なスピーディーなパフォーマンスを、見せられるかが大きな優勝の鍵だ。

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年に3回もIronmanレースに出るタフさで知られるアメリカ代表Mary Beth Ellis(メリー・ベスエリス)が、ヨーロッパ地区でのタイトルを獲得に向けて出場を決めた。昨年は、Ironman FranceMont Tremblantで2勝し、ハワイでの優勝の可能性も大きかった。だが、1ヶ月前に落車で、骨折をしたために、世界選手権には出場を決め、バイクまで好位置につけていたが、ランまで耐えることができずにリタイヤに終わった。今年から、世界王者を多く排出する有名コーチSiri Lindley(シリ・リンドリー)の元で練習を重ね、更なるレベルアップをし、今年のIronman Melbourneアジアパシフィック地区選手権では、2位に入賞した。アイアンマン連戦するタフさと強いメンタル面で、トップ集団に着いていくことができれば、耐えるランでステディーなペースをキープできれば、優勝をする可能性を大きく秘めている。

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プロ男子と変わらないスイムスピードを持つ、イギリス代表Jodie Swallow(ジョディー・スワロウ)が、去年よりレベルアップし、このヨーロッパ選手権での優勝へ挑戦する。必ずと言う程、スイムでは、プロ男女合わせてトップ10で上がる自信のあるスイムパフォーマンスを見せる。だが、いままでの弱点は、バイクで頑張りすぎた後のランで、失速してしまうことが、常に勝因を分けてしまう結果となっていた。だが、今年の彼女のパーフォーマンス力は、Ironman 70.3 Boulderでのバイクパフォーマンスと共に、相当力を付けレベルアップしている。元々持つスイムパワーとパワーアップしたバイクで大幅な差をつけ、ランで粘ることができれば、それなりの結果につながるだろう。

去年プロデビュー1年目で、Ironman Melbournへ参戦し、そのまま力強いバイクとランで優勝までかけはしった、次世代Chrissie Wellingtonと言われた、イギリス代表Corinne Abraham(コリン・エブラハム)も、怪我上がりの状態で、ヨーロッパ地区選手権のタイトル獲得を目指す。6度IM世界王者であるスイス代表Natasha Badmann(ナターシャ・バッドマン)も、45歳という年齢を感じさせないパフォーマンスを見せ、上位入賞を目指す。スーパーママとして、出産後もIronmanレース優勝をする等、力強いパフォーマンスを今も見せているニュージーランド代表Gina Crawford(ジナ・クロウフォード)も、この強豪揃いのフィールドで、長年の経験を使った頭のいいレース展開を見せてくれる。最後のランニングレースを得意としているアメリカ代表Catlin Snow(ケイトリン・スノウ)も、バイク終了時点でトップと10分以内の差であれば、2時間50分台で余裕で走れる実力のあるので要注意選手になるだろう。

 

2013 Ironman Frankfurtヨーロッパ地区選手権ハイライト

 

 

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