去年まで北アメリカ地区選手権として開催されていたIronman 70.3 Texasが、今年は選手権大会から外れたが、ソールドアウトのレースとして、好評を得て大々的に開催される。
プロ男子
去年現IM70.3世界王者のSebastian Kienleとの接戦を勝ち取ったアメリカ代表Timothy O’Donnell(ティモシー・オドネル)もディフェンディング王者として帰ってくる。今シーズンは、IM70.3San Juanの3位やIM70.3Oceansideでは10位と優勝を逃し、シーズンスタートに不安が残る中、そこでのレッスンをこのフィールドでどれだけ反映し、調整してきているかが優勝の分かれ目だ。
先日のIronman Los Cabosにて2位に入賞したフランス代表Trevor Delsaut(トレバー・デルサート)もランを得意とし、トップエイジグループ上がりの注目の選手として要注意だ。そして、ミスターランナーアップであるオーストラリア代表Richie Cunningham(リッチー・カニングハム)も今回参戦し、得意の距離である70.3レースにて、今年の調子をこのテキサスで試しにかかるだろう。地元テキサス出身であるアメリカ代表Brandon Marsh(ブランドン・マーシュ)も要注意選手であり、先週末のIM70.3Oceansideにて、強豪フィールドの中で7位に入賞する等の功績を残しているので、その調子を維持できていれば優勝に近づくことも可能だ。
オセアニア勢からは、最近Escape from Alcatrazで2位入賞する等の素晴らしいパフォーマンス力を示し始めてきたニュージーランド代表Graham O’Grady(グラハム・オグラディー)もこの大会に向けて準備万端であり、オーストラリア代表Paul Mathews(ポール・マシューズ)もそのオールラウンドなレース出場を得て、経験と頭のいいレース展開で優勝を狙う。
ここでの一番のワイルドカードは、ITU出身組のイギリス代表Tim Don(ティム・ドン)と同郷のWill Clarke(ウィル・クラーク)が、レース前半からトップ集団争いに絡んでくるだろう。スピードを持つこの二人のスイムからバイクまでのトランジションの後の20キロのランがどれだけ走れるかがこのフィールドに刺激を与えるだろう。
プロ女子
O’Donnell同様に、ディフェンディング王者として、アメリカ代表の高速ランナーKelly Wiiliamson(ケリー・ウィリアムソン)が、IM70.3San Juanでの4位の悔しさを、このフィールドで爆破させ得意のランで優勝までかけ走る。そして、去年のIM世界選手権にて、4位に入賞したランナーアップのドイツ代表Sonja Tajsich(ソニア・ターシック)も出場を決め、長旅の疲れを見せずに、自身のポテンシャルをどれだけ出せるかが注目だ。
カナダ代表Caitlin Snow(ケイトリン・スノウ)も成長中の選手として、今年のパフォーマンスレベルをどこまで上げてきているかをこのテキサスで証明する。特に、ランを得意とするが、スイムとバイクを強化し、それがこのフィールドでどれだけ生きてくるかが、優勝へと繋がる鍵になるだろう。
アメリカ代表のJessica Jacobs(ジェシカ・ジェイコブス)も軍隊上がりのプロトライアスリートとして注目だ。過去にIronman Floridaを含む優勝を勝ち取ってきた、3人の子供を持つママアスリートのJacobsが、得意のバイクとランでの追い上げで、先頭集団についていけるかが注目だ。
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