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2013 Ironman New Zealand プレビュー

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10年以上の続く歴史を積み重ねてき伝統的なロングディスタンスレースである、Ironman New Zealandが、ニュージーランドのタウポにて今週末開催される。去年は、レース直前の嵐で、開催が危ぶまれたが、嵐の余韻を残しながらも、レース当日は、ハーフディスタンスに変更されたこともあった。今年こそは平和にレースが進んでほしいと願う所だが、毎年雨や曇りのような天気が付き物な時期であるが、周回で行われるコース等特徴があり、シーズンスタートレースとして毎年多くの選手を引き寄せている。

プロ男子

CameronBrownRun

多くの地元勢が出場する中で、一躍注目を浴びるのが、ニュージーランド代表のベテランで、一昨年まで5連覇を重ね、10度の優勝経験のあるCameron Brown(キャメロン・ブラウン)に注目だ。2012年のIronmanメルボルンでは、ランの最後5Kまで、3x世界王者Craig Alexanderと見事な接戦を見せ、あの強豪フィールドで 2位入賞し、その粘り強さが衰えてないことを証明した。特に、シーズンスタートに強いこのCameron Brownの11連覇に大きな期待と注目を浴びるだろう。

だが、ニュージーランド代表のスターは、Brownだけではない。アテネと北京オリンピック代表のITU界では、長年功績を残してきた、Beavan Docherty(ビーバン・ドカティー)がロング初挑戦で、タイトル獲得を狙う。2012年シーズンから、ロンドンオリンピック代表に選ばれながらも、ITUからIronmanのフィールドへ転校を徐々に見せ、Ironman 70.3 Panamaにてランナーアップでの優勝を始め、Ironman 70.3世界選手権では、Brown同様に、Alexanderとランで接戦を交し、初出場ながらも3位に入賞し、その強さとスピードを見せつけた。

ニュージーランドのスーパースターであるTerenzo Bozzoneも外していけない選手の一人だ。2008年急激に強さを見せ、70.3世界選手権にて見事23歳という若さで世界王者に輝いた才能の塊である。1ヶ月前に開催されたIronman 70.3 Aucklandアジアパシフィック選手権では、レース数日前の練習中に、車のドアと接触で、事故に会い、バイクとホイールが破損で、代用フレームが間に合わないこともあり、体の大事も優先し欠場してしまった。不運が重なる中、2011年の怪我から復帰後、着々と体調を戻し、2012年の終盤まで、70.3レースに出場を重ね3週間で3連勝を飾るなどトップパフォーマンスを戻してきた。まだロングに対しては、発展途上にいるが、地元代表としてのその次世代カリスマとしての強さに期待したい。

プロ女子

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だが、ニュージーランド代表勢で唯一張り合えることができる選手に、出産後から年々その強さを広げ始めている、ママさんトライアスリートであるGina Crawford(ジナ・クロウフォード)に、地元出身として大きな期待がかかるだろう。先日開催されたChallenge Wanakaでは連覇を果たし、自己の持つコースレーコードも更新したこともあり、ニュージーランド界女王として君臨している。2012年ハワイでは、7位に入賞し、このニュージーランドでも2009年に優勝経験のある選手で、これまで11度のロングディスタンスでのタイトルを持っているため、得意のスイムとバイクを活かし、確実に優勝争いにのめり込んでくる要注意選手だ。

今回、アメリカ本土からの長旅で、去年に続き、このニュージーランドでのタイトル防衛を目指す、アメリカ代表Meredith Kesslerが最も優勝に近い存在だろう。2012年シーズンは、アメリカ国内で、St. GeorgeとCouer d’Aleneアイアンマンレースでタイトルを獲得し、その他にも70.3レース等で着々とその強さを爆発させてきた選手であり、2013年一発目のIronman 70.3 Aucklandで は、強豪フィールドの中で、3位に入賞する等、これから残りのレースに更なるパフォーマンス力の高まりに期待がかかる。去年のニュージーランドは、天候事 情でハーフディスタンスに変更されてしまったが、一番得意とするロングディスタンスへ持って行かせたら、前に出るものはいないだろう。

この他にも、これから期待の選手であるニュージーランド代表のCandice Hammond(キャンディス・ハモンド)がエイジグループ上がりの選手だが、アジアパシフィック圏のレースでは、上位に入る等の功績もある選手などで注意したい。そして、オーストラリア代表のCarrie Lester(キャリー・レスター)も、プロトライアスロンチームTeam TBBの一員であり、2010年のオリンピックディスタンス・エイジグループ世界王者を皮切りに、2010年にはIronman Australiaで優勝する等、着々とその実力をつけてきているので、今年の調子しだいでは優勝を狙えるだろう。

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