2012 Ironman 70.3 California大会が、今年9回目を迎え、カリフォルニアのオーシャンサイドにて、毎年欠かさずシーズンオフ明けのレースとして出場しているアメリカ代表Andy Potts(アンディ・ポッツ)が4度目のプロ男子での優勝を飾り、主にオフロードトライアスロンのXterraで大活躍している3度Xterra世界王者のカナダ代表Melanie McQuaid(メラニー・マクイッド)が、プロ女子で優勝を勝ち取った。
天候は、曇りで多少霧が立ちこめる中、比較的に水温と気温が低い中で、朝が寒いとされている西海岸特有の環境の中、早朝6時45分にレースが始まり、どのプロ選手やアマチュアの選手達も寒さが敵となった大会になっていた。
プロ男子
元水泳選手であり、その泳力は、トライアスロン界一だといわれる、アメリカ代表Andy Pottsが、スタートからスイムフィニッシュまで、22:48というベストスイムタイムでトランジションに向かい、その後に、アメリカ代表でカレッジチャンピオンのJohn Dahlzが30秒後にフィニッシュし、その一分後に続いて優勝候補のRichie Cunnigham、Matty Reed、Paul Ambroseがスイムフィニッシュし、1分半以上の差が開いたAndy Pottsを追いかける展開が始まった。
アイアンマンディスタンスでは、バイクが弱点と言われるAndy Pottsだったが、今年の好調さを見せつけるかのように、バイクパートの半分で2分45秒まで差を広げ始め、後ろからRichie Cunningham, Matty Reed, Paul Ambrose, Jesse Thomas, Leon Griffin、Matt Lieto等の選手達がパックをなして、追いかけにかかっていた。だが、Andy Pottsが、バイク終了した時点で、後ろとの差は2分まで縮まっており、ランでどれだけ粘れるかが優勝の鍵となっていった。
オリンピックディスタンス出身選手として、ランスピードに自信のあるAndy Pottsが、差を更に広げる展開だと思われたが、カレッジランナー出身のJesse ThomasとRichie Cunningham、Leon Griffinが並走しながら、トップをいくAndy Pottsとの差を1分20秒まで縮めたが、1分以内の差にはできることはなく、上位対決がこのパックの中で始まった。
最終的に、Andy Pottsがスイムからフィニッシュまで1人で逃げ切り、ハーフマラソンを1:14:34で終え、総合タイム3:54:03で、4度目の優勝を飾ることができた。その後に、ベテランのRichie Cuninghamが、Jesse Thomasを引き離し、2位に入賞した。10秒後に期待の若手であるJesse Thomasが3位でフィニッシュした。
1.Andy Potts
00:22:48 | 02:13:08 | 01:14:34 | 03:54:03 |
2.Richie Cunningham
00:24:15 | 02:13:41 | 01:13:58 | 03:55:11 |
3.Jesse Thomas
00:25:34 | 02:12:27 | 01:13:53 | 03:55:22 |
4.Leon Griffin
00:25:37 | 02:12:07 | 01:15:54 | 03:57:03 |
5.Paul Ambrose
00:24:12 | 02:13:39 | 01:18:32 | 03:59:41 |
プロ女子
レース前から、注目を置かれていたのが、Ironman (70.3) New Zealandにて逃げ切り優勝を飾ったアメリカ代表Meredith Kestlerが、予想通りスイムトップで、25:31というタイムで終え、1分後にカレッジスイマーのKristin Petersonと共にトランジションへ向かった。その後に、遅れてカナダ代表勢のMagali TisseyreとRachel McBrideがスイムフィニッシュし、2分40秒の差を開き、カナダ代表のMelanie McQuaidとアメリカ代表Lindsay Corbinがスイムを終えた。
この時点で、同じ展開で、Meredith Keslterが独走勝ちすると思われたが、TREKをスポンサーに迎え、バイクが更に強くなったLIndsay CorbinとMelanie McQuaidが、トップとの差を徐々に縮めて行った。去年2位で入賞したアメリカ代表Heather JacksonとXterra現世界王者であるLesley Patersonに関しては、4分以上の差が開き、追い付くことは難しいと思われた。
25マイルの所で、猛追走をRachael McBride、Lindsay Corbin、Melanie McQuaidの三人で前半に仕掛け始め、Meredith Kesslerにすぐに追い付いた。そこから、Melanie McQuaidがトップを行き後ろとの差を広げにかかり、それに遅れて30秒後に、Rachael McBrideとMeredith Kestlerが続き、途中パンクに悩まされてしまったLindsay Corbinとは、2分45秒も離されてしまった。その後から、更にバイクが強いHeather Jacksonが、トップとの差を確実に縮め始めていた。
バイク終了時点で、Melanie McQuaidが、2:22:45という高速バイクタイムで、後方の2位以降の選手に4分もの差を開き、ランでの独走が始まった。オフロード上がりのトレイルランの強さを見せ、後ろから追ってくるRachael McBrideとMeredith Kestlerは、差を縮められずにいた所に、後ろから去年のランナーアップで2位に入賞したHeather Jacksonが、今年のランの調子の良さを見せ始め、McQuiaidよりも速いペースで追いかけにかかっていた。
だが、Melanie McQuaidが脱げきり、去年のXterra世界選手権にて、ゴール手前で脱水症状で倒れて、優勝を逃してしまった悔しさを、このアイアンマン70.3のフィールドにて、初の優勝を飾ることができた。その後に、この日のベストランタイム1:20:51で2位でHeather Jacksonが入賞を果たした。3位には、Meredith Kesslerがフィニッシュし、長旅の疲れが出たレースになっただろう。
1.Melanie McQuaid
00:28:09 | 02:22:44 | 01:24:47 | 04:19:13 |
2.Heather Jackson
00:29:28 | 02:28:03 | 01:20:51 | 04:21:57 |
3.Meredith Kestler
00:25:31 | 02:28:58 | 01:24:47 | 04:23:40 |
4.Rachael McBride
00:27:46 | 02:26:38 | 01:27:21 | 04:26:01 |
5.Lindsay Corbin
00:28:28 | 02:30:54 | 01:26:01 | 04:29:46 |
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