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2012 Ironman 70.3 San Juan ハイライト

メキシコに近いカリブ海周辺に位置するプエルト・リコのサン・ジュアンにて、2012年Ironman 70.3 San Juanが行われた。

今年もアメリカ出身の選手達を主に、プロ男女とも白熱したレースが行われた模様だ。

プロ男子

レース前の優勝候補として最も名を挙げられていたのは、アメリカ代表のTimothy O’Donnellだった。スイムスタート早々、Timothy O’Donnellは、後続との差を広げようとトップを泳ぐつづけた。23分42秒という最速スイムタイムで、海軍上がりのスイムの強さを前半から見せ始めた。そのすぐ後に、プエルトリコ出身のEdgardo Velezとベルギー代表のAlex Zeebroekが続いた。

最初のトランジションを飛び出し、バイクスタートしてからは、それぞれのペースをキープし、近い争いが行われていたが、バイク終盤に、Alex Zeebroekが1人抜け出しトップへ躍り出る。それを追う様に、Timothy O’Donnellがトップとの差を広げないよ駆け走った。

バイクフィニッシュに、先に着いたのは、Alex Zeebroekが2時間5分という最速バイクタイムでフィニッシュし、それに次いで、53秒差をつけて、Timothy O’Donnell、そして、バイクで素晴らしい追い上げを見せ、Abu Dhabiの大会では悔しい結果に終わっていた、オーストラリア代表Leon Griffinが1分24秒差でバイクをフィニッシュした。

ランに入ってから2010年ITUロングコース世界チャンピオンであるTimothy O’Donnellが2番目の武器にしているランで、トップを走っていたAlex Zeebroekをすぐに追い抜き、独走態勢に入った。その後を追う様に、2006年デュアスロン世界王者のLeon Griffinも、バイク1位でフィニッシュしたAlex Zeebroekをすぐに追い抜き、2位へ踊りだし、トップを追いかける。

最初にゴールテープを切ったのは、去年のディフェンディング王者である、アメリカ代表Timothy O’Donnellが、1時間17分17秒というこの日のベストランタイムで、2連覇を果たした。その後、2分30秒後に、O’Donnellとまったく同じランタイムで、オーストラリア代表Leon Griffinがランナーアップで2位でフィニッシュし、Abu Dhabi Triathlonの悔しいパフォーマンスからの改善を見せた。3位には、バイクで強さをみせたベルギー代表のAlex Zeebroekが粘って入賞を果たした。

やはり、3種目総合的に強いTimothy O’Donnellが優勝を果たしたが、去年のシーズンは、残念な結果に終わってしまったアイアンマンのハワイ大会やアリゾナ大会を振り返り、体質改善等を行ってきたオフシーズンから、今年こそは大きな期待を持てる選手に育っていくだろう。

男子リザルト

1.Timothy O’Donnell

00:23:42 02:06:56 01:17:17 03:51:32

2.Leon Griffin

00:25:45 02:06:17 01:17:17 03:53:08

3.Alex Zeebroek

00:23:53 02:05:50 01:21:12 03:54:56

4.Michael Lovato

00:25:43 02:09:18 01:18:49 03:57:54

5. Oscar Galindez

00:26:40 02:08:08 01:19:35 03:58:46

プロ女子

この女子フィールドも、前年優勝者のアメリカ代表Kelly Williamsonに注目が特に湧いた。スイムと得意としているカナダ代表の新人であるTenile Hooglandがトップを引き、スイムトップ25分38秒でフィニッシュし、それに続きチェコ代表のRadka Vodickovaとアメリカ代表Kelly Williamsonのパックが一緒にトランジションへ。1分40秒後に、優勝候補で上げられていた、カナダ代表のTisseyre Magali、そして2分14秒後にアメリカ代表のLindsay Corbin等が続々とスイムフィニッシュした。

バイクパートに入ってから、今年からTrekスポンサーとして活動を始めたLindsay Corbinがスイムトップと2分以上あった差を、更なるバイクでの強さを見せ、2時間19分というバイクトップタイムで最初にトランジションへ帰ってきた。それを追う様に、2分後に、Kelly WilliamsonRadka Vodickovaがバイクをフィニッシュし、ランで追う展開になる。

ランを最大の強みとするKelly Williamsonの猛攻が始まり、ランコース2周回の1周目終了時で、トップのLindsay Corbinとの差を、1分5秒まで縮めた。距離を重ねるごとに、Lindsay Corbinのタイムが落ち始めた。

最終的に、最初にトップを走っていたLindsay Corbinに2分のリードがあったにも関わらず、ラン中盤でトップに踊り出て、アメリカ代表Kelly Williamsonが、1時間20分という驚愕なランタイムで、前年に続き2連覇を果たし優勝した。その後、4分後に、バイクで更なる成長と強さを見せたのにも関わらず、ランで落ちてしまったアメリカ代表Lindsay Corbinが悔しくも2位で終わった。3位には、ランで粘ったチェコ代表のRadka Vodickovaが入賞することができた。

今回、Ironman 70.3 Panamaの大会に続きランでの素晴らしい強さを見せたKelly Williamsonに、今シーズンとても期待がかかる選手になるだろう。そして、ロングディスタンスを得意としているLindsay Corbinについても、バイクスポンサー変更からの成長と元々ランの強い選手の1人だと言うことで、今年更なる飛躍をしてくれるだろう。

女子リザルト

1.Kelly Williamson

00:25:48 02:23:58 01:20:13 04:14:06

2.Lindsay Corbin

00:27:54 02:19:37 01:26:33 04:18:38

3.Radka Vodickova

00:25:39 02:24:06 01:28:36 04:23:23

4.Tisseyre Magali

00:27:18 02:24:13 01:30:03 04:26:10

5.Ariane Monticeli

00:30:13 02:27:22 01:29:08 04:31:32

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