今回は、Lance Armstrong出場の話題が大き過ぎて、プロ女子の部のアップデート情報は、どのメディアでもかなり薄くなっていた様だが、プロ男子のレースに負けず、熱いレースが女子プロの間でも行われていた。
レース前から、優勝の有力候補である、2011年IMハワイ3位のLeanda Caveを始め、2011年IMヨーロッパ選手権でバイククラッシュし、怪我で2011年のシーズンを6ヶ月間休んでいて復活したアメリカ代表のDede Griesbauer、そして2010年70.3世界選手権で7位でフィニッシュし、70.3レースでの優勝経験があるカナダ代表Angela Naeth、そして7度ハワイ世界王者のNatasha Badmannが注目されていた。
最初にスイムから上がってきたのは、スイムを得意としているLeanda Caveとアメリカ代表勢のDede GriesbauerやKelly Williamsonが20分前半のタイムで順調にスイムフィニッシュへ。その1分半後に、22分代でAngela Naeth、Natasha Badmann、Yvonne Van Vlerkenとその他多数のプロ女子がトランジションへ。
バイクでは、Leanda Caveが最初のバイクパートを、トップで一人で走り続けていたが、5度ハワイ世界王者のNatasha Badmannが、唯一得意としているバイクで追いついた。だが、その後すぐに、Natasha Badmannは、再度2008年ハワイでの悪夢でもある、バイククラッシュしてしまう。その後、Leanda Caveの一人旅が続くと思ったが、カナダ代表Angela Naethが2時間26分という高速バイクラップを出し、Leanda Caveに追いつき、スイムフィニッシュ14位から、バイクの間に2位まで順位を上げ一緒にトランジションへ。そして、クラッシュしつつもレースを続けたNatasha Badmannがフィニッシュする。トップと10分差で、ランを得意とするKelly WilliamsonとYvonne Van Vlerkenがバイクフィニッシュし、追いかける展開が始まった。
その後、ステディなランペースをキープし、Leanda Caveが逃げ切り優勝するかと思われたが、調子が悪くすぐに順位を落としてしまう。ランを同時でスタートした、Angela Naethが、すぐにLeanda Caveを追い抜き、逆にペースをキープしトップを走り続けた。背後から、10分差がついていたKelly Williamsonが猛スピードで追い上げ、ランラップ1分16秒という驚愕のタイムを弾き出した。
だが結果、カナダ代表Angela Naethが逃げ切り、半年ぶりの優勝を飾ることになった。そして、2位で最速のランラップで追い上げたKelly Williamsonがフィニッシュ。続いて、アメリカ代表のMargaret Shapiroが3位、Leanda Caveが4位、ベルギー代表Tine Deckersが5位という形で続々とフィニッシュした。
バイク終了時まで順調に見え、ランの最初で、少し差を広げたLeanda Caveだったが、バイクラップ1位で追い上げたAngela Naethが逆転し優勝する結果になった。総合的に、スイムラップ、バイクラップやランラップを見ても、それぞれの種目で、個々の強弱差が激しかったが、シーズン最初のレースとして、自分の強化すべき面を探るいいきっかけになり、残りのシーズンの課題を見つける良いチャンスになっただろう。
リザルト
1.Angela Naeth
00:22:56 | 02:26:31 | 01:21:44 | 04:15:31 |
2.Kelly Williamson
00:20:13 | 02:38:36 | 01:16:18 | 04:19:11 |
3.Margaret Shapiro
00:20:38 | 02:31:42 | 01:23:13 | 04:19:34 |
4.Leanda Cave
00:20:10 | 02:29:13 | 01:28:00 | 04:21:42 |
5.Tine Deckers
00:22:01 | 02:30:19 | 01:28:26 | 04:25:29 |
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